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ペンタトニックについて「トロイカ」と「浪花節だよ人生は」の類似

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新聞「日曜の広場」、今週のテーマが「音楽」だった。そこで「黒鍵だけで演奏」とのこんな内容の投書があった。

 あるお母さんが二人の子供にピアノを習わせた。長女は「ひらがなより先に音符が読めた」。

しかし弟の方はぐずって、お母さんはその子は音楽が好きでないのだと思ってやめさせてしまった。

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 ところが、ある日その子が発見を述べた。
「黒鍵だけで『茶摘み』が弾けるよ!」

 そしてその通りに弾いてみせた。それを目にしたお母さんは「難しいことはわからなくても、音楽は楽しめる」、そう思ったという。

 これは俗に「ヨナ抜き」音階というらしい。「ドレミソラド」の配列で、「ヨナ」とは4音と7音で、正しくは「五音音階」、日本の雅楽なら「呂旋(りょせん)」と呼ばれる。

 例は日本の歌ばかりでもなくそちこちにあるが、ショパンの「黒鍵」のエチュードのメロディーが、正しくそう。変ト長調の音階が「ソbラbシbどレ bミbふぁソ b」で、4音「ど」と7音「ふぁ」だけが白健なのだから、「黒鍵」だけの旋律ならば必然的に「ヨナ抜き」にはなる。

 もうひとつ、黒鍵ではないが、チャイコフスキーの「四季」の「トロイカ」に関するエピソード。チャイコフスキーコンクールで、この曲を東洋人が演奏するのを聴いた審査員は(アロンソだったような気がするが確かではない)、中村紘子に「この曲の主題がペンタトニック(五音音階)であったと今気がつきましたね」と囁いたそうなのだが、それはその演奏者になにかしら東洋的なものを思わせる「抑揚」があったためらしい。

チャイコフスキーが(中村氏の表現に拠るとだが)「ヒャヒャヒャーン」とも言うべく「東洋的」に聴こえたという。 つまり、同じペンタトニックという音階の曲であっても、それは西洋音楽にも聴こえ得るし、京劇の曲のように鳴らすことも可能なのである。

 当方がこれをなぜ今書いているかと言うと、股旅任侠ものの演歌歌詞に、ちょっとメロディーを振ってみたのである。

 その筋の演歌はおそらくほとんどがその音列で、驚くには当たらない、「浪花節だよ人生は」は、初めから終わりまで黒鍵のみで弾けるのだ!







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