おめでとうございます。まるです。今年もよろしくお願いします。
今朝の朝日新聞から、朝日歌壇選者による新春詠をお届けします。
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朝日歌壇選者新春詠
今日、2019年元旦の朝刊に掲載された、朝日歌壇選者による2019年1月1日の新春詠です。
佐々木幸綱
「大鷺」
雪見つつ昼酒飲めば飛び来たり大鷺(だいさぎ)白く着水したり
ゆったりと足を伸ばして新年の河床に立つ大鷺一羽
感想
雪を身ながら飲む酒は「雪見酒」といわれる。俗な成語を使わずに、具体的に「雪見つつ酒飲めば」としている。
白い大きな鷺の仕草と様子、新春詠らしい二首。
高野公彦
「入浴」
新聞社に<伝書鳩部>のありしころ年初の空を飛びし鳩たち
帽ぬぎて初湯にひたる千利休しんから田中与四郎となる
感想
今の世のように、メールなどと言うものがない頃は、伝書鳩がその役目を果たしていたという。文字を運ぶ、翼を持った鳥たち。
それを管理する「伝書鳩部」とくものがあったというのが面白い。
千利休という人は、肖像画では帽子をかぶっているため、脱いだところを思い浮かべにくいのだが、お湯につ和えるときは、もちろん帽子を脱いだのだろう。元が何かはわからないが、風流でユーモラス、どこか山水画のような感じがする。
永田和宏
「ひとり酔ふのみ」
平成の終はりの年の始めなりひとりし飲めばひとり酔ふのみ
平成最後の、と言はれつづけし一年のいよいよ最後にわが歌集出づ
感想
平成も過ぎゆく年となるという感慨。今年は特別な大晦日、そして特別な信念なのだ。
馬場あき子
「冬の入り口」
子ども抱へしボート難民のリアルなる渚を思ふ冬の入口
シーラカンスの憤怒することもあらざるやスマホに飼ひて折々に見る
感想
渚の先に貼り句がある。そして、作者も又冬の入り口に立っているということで、作者は自らを難民と同じ位置に置いていることがわかる。
誰にとっても、入り口はわかってもその先はわからない。新しい年の始めも然り。
作者はスマホのアプリで、「シーラカンス」を飼っているのだろう。魚はスマホの中をゆっくりと泳ぐが、その魚も「憤怒」を持つかと問いかけていることは、また作者の内面とも通底するのだろう。
今年の朝日歌壇もまたよろしくお願いいたします。
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