斎藤茂吉

斎藤茂吉のカレーの短歌 10円カレーの日【日めくり短歌】

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汗にあえつつわれは思へりいとけなき矍曇(くどん)も辛き飯(いひ)食ひにけむ

きょうは、日比谷松本楼10円カレーの日、今日の日めくり短歌は斎藤茂吉のカレーの短歌をご紹介します。

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汗にあえつつわれは思へりいとけなき矍曇(くどん)も辛き飯(いひ)食ひにけむ

読み:あせにあえつつ われはおもえり いとけなき くどんもからき いいくいにけん

作者と出典

斎藤茂吉 歌集『遍歴」

10円カレーの日とは

1971年に過激派学生による火炎瓶で松本楼が焼失。 しかし、松本楼を惜しむ声に、1973年9月25日に新装松本楼がオープンしました。 その感謝を込めた記念行事として「10円カレーの日」を始めました。―https://netwadai.com/blog/post-14713

 

斎藤茂吉カレーの短歌の意味

汗をかいてカレーを食べながら思っていた。幼い釈迦もこのような辛いカレーを食べたのであったろう

 

この短歌の鑑賞

斎藤茂吉は、大正13年にマルセイユから帰国する際に、セイロン島のコロンボに上陸。

そこで、上記のようにカレーを食べたようですが、あまりにも辛いので驚いたようです。

熱帯の土人はあのように辛いものを食う。セイロン流のカレー料理でも辛くて口腔が焼けただれるようである。それを邪気のない童男童女が、やはりうまそうに食っている

 

”セイロン流のカレー料理でも”というのは、当時セイロンはイギリス領だったので、町の様子もヨーロッパの雰囲気で、それでも現地の料理の辛さであると思ったためでしょう。

釈迦はインド生まれ

そこで斎藤茂吉に自然に思い出されたのが、インドに生れた釈迦のこと。

「矍曇(くどん)」というのは釈迦の幼名のことです。

斎藤茂吉は生家の隣が寺であって、そこの和尚に教育を受けたところが大きくあり、処女歌集の「赤光」のタイトルも経典の中の言葉です。

なので、カレーから釈迦への発想も自然に生まれたのでしょう。

斎藤茂吉のカレーの短歌

その続きはというと

セイロン的ライスカレエを食ひしとき木の葉入りありこの国の香ぞ

そして、船に乗ってからこの後にさらに

口腔のただれやうやく癒えむとしてこよひバベルマンデブの海峡を過ぐ

とあるので、よほど辛かったことが推察されます。

斎藤茂吉の他のインド旅行詠

この一連の短歌は他に下の方なもの

あふりかの陸のかなたに暮れはてぬ光のなごり寂しくもあるか

この洋にかなしきかなやあさみどりしづかなる水を抱く島あり

くれなゐのしづかなる雲線(すぢ)なして暮れゆかむとす印度の海は

大正時代の海外旅行ですので、見るもの聞くものすべて珍しかったと思われます。

 

きょうの日めくり短歌は、カレーの短歌をご紹介しました。

それではまた明日!

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