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斎藤茂吉の短歌30首代表作品一覧 全歌集赤光・あらたま・ともしび・白桃・白き山他から

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斎藤茂吉の全歌集 赤光・あらたま・ともしび・白桃・白き山 他から、代表的な作品30首です。
斎藤茂吉の一番の弟子であり、理解者である佐藤佐太郎が選んだものです。ページができているものについては、各歌をクリックしてくだされば、解説ページに飛びます。ページは今後も追加してきます。

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・現代語訳付きと、各語の注解、文法解説を含む詳しい記事は「斎藤茂吉赤光解説」 
斎藤茂吉「あらたま」解説 または「死にたまふ母全59首」からどうぞ。
・岩波書店刊の「茂吉秀歌」の抜粋をまとめたものは別記事「茂吉秀歌」をご覧ください。それよりも詳しい佐藤佐太郎による長文の鑑賞は
斎藤茂吉の短歌の鑑賞と解説(上)「赤光」「あらたま」
斎藤茂吉の短歌の鑑賞と解説(下)[あらたま」「白き山」 にあります。
・解説者の佐藤佐太郎他については佐太郎の茂吉解説をご覧ください。

斎藤茂吉の短歌30首代表作品

赤茄子の腐れてゐたるところより幾程もなき歩みなりけり
けだものは食もの恋ひて啼き居たり何というやさしさぞこれは
桑の香の青くただよふ朝明に堪へがたければ母呼びにけり
のど赤き玄鳥(つばくらめ)ふたつ屋梁(はり)にゐて足乳根の母は死にたまふなり
あかあかと一本の路とほりたりたまきはる我が命なりけり
草づたふ朝の螢よみじかかるわれのいのちを死なしむなゆめ
真夏日のひかり澄み果てし浅茅原にそよぎの音のきこえけるかも
対岸の造船所より聞こえくる鉄の響きは遠あらしのごとし
湯いづる山の月の光は隈なくて枕べにおきししろがねの時計を照らす
信濃路はあかつきのみち車前草(おおばこ)も黄色になりて霜がれにけり
きはまりて晴れわたりたる冬の日の天竜川にたてる白波
松かぜのおと聞くときはいにしへの聖のごとくわれは寂しむ
一夜雨はれて居りけるわたつみの海のなぎさに鳶は休らふ
夕霧のたちのまにまに石だたみの歩道は濡れてながし夜ごろは
冬の夜の中空(なかぞら)にいでてさだまらぬ白雲(しろくも)見つつ家に帰りぬ
ガレージへトラックひとつ入らむとす少しためらい入りて行きたり
ゆふ闇の空をとほりていづべなる水にかもゆく一つ螢は
冬の光さしそふ野べの曼珠沙華青々としたる一むらの草
北とほく真澄(ますみ)がありて冬のくもり遍(あまね)からざる午後になりたり
さだかならぬ希望(のぞみ)に似たるおもひにて音のきこゆるあけがたの雨
雲ひくく垂れて樹立に入るときに睡眠(ねむり)は吾を迫(せ)めてやまずも
大きなるこのしづけさや高千穂の峰の統(す)べたるあまつゆふぐれ
落葉にも光てりかへす水のべにゐつる小雀(こがら)は配偶(つれあひ)ありや
くやしまむ言も絶えたり爐(ろ)のなかに炎のあそぶ冬のゆふぐれ
ひむがしに直(ただ)にい向ふ岡にのぼり蔵王の山を目守りてくだる
あかがねの色になりたるはげあたまかくの如くに生きのこりけり
道のべに蓖麻(ひま)の花咲きたりしこと何か罪ふかき感じのごとく
やまひより癒えたる吾はこころ楽し昼ふけにして紺の最上川
うつせみの吾が居たりけり雪つもる」あがたのまほら冬のはての日







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