全国短歌大会入選歌第48回が決まりました。
現代歌人協会主催、2019年の全国短歌大会の入選作をご紹介します。
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全国短歌大会とは
全国短歌大会は、現代歌人協会主催の日本の短歌界における最も伝統ある公募文学賞とのことです。
1組5首までで何組でも応募でき、毎年一回、開催されています。
今回は、6月20日締め切りのものです。
受賞した短歌
入選した短歌、新聞掲載の分をご紹介します。
大会賞
母のような雪がわたしの東北の部分に触れてくる 振り払う
--千葉県市川市の阿部圭吾さん
点滴にひすがら臥せる母の辺にひたひ撫づれば手のなかの母
--埼玉県所沢市の佐久間敬喜さん
朝日新聞社賞
摘果する小さき柿は非正規か ごめんよ籠にいっぱいになった
--堺市の梶田有紀子さん
学生短歌賞
積み上がる受験参考書やすらかに古紙回収を待っている春
--横浜市の小林理央さん
皆さん素晴らしい作品ばかりですね。
受賞作は、東京都千代田区の学士会館で、10月27日に、授賞式が行われます。
今年の締め切りはもう過ぎましたが送り先は、
〒170-0003 豊島区駒込1-35-9-502
現代歌人協会 全国短歌大会事務局 です。
全国短歌大会選者
選者の方々は
磯田ひさ子・内山晶太・大島史洋・ 沢口芙美・島田修三・高木佳子・林田恒浩・ 日高堯子・松平盟子・吉川宏志
第47回の受賞作品
前回、47回の作品もご紹介させていただきます。
全国短歌大会賞
休日は自分を好きになるための時間 ま白き靴と旅する
--奥州市水沢 菊田 顕
どこからが沖か話して暮れていく夏に僕らは遠泳をした
--市川市北国分 阿部圭吾
朝日新聞社賞
父ひとり住む家はただ大きくて夏の終わりの盆地のようだ
船橋市旭町 市岡和恵
学生短歌賞
勧誘のインターホンに居留守してそのまま世界に居留守してみむ
--さいたま市桜区 小橋稜太
世界とのチューニングずれお花見をしなきゃいけない気がする四月
--名古屋市千種区 上出眼鏡
来年も開催されますので、公示が出たら公募情報をお伝えします。
どうぞ、鑑賞の上、皆さまもご応募ください。