教科書の短歌 短歌・和歌

短歌の表現技法 比喩, 擬人法, 体言止め, 反復法, 倒置法, 対句, 省略法とは

投稿日:

短歌の表現技法を知っていますか。試験に出る時に必ず聞かれることですね。

短歌の表現技法、大まかに言って7種類、比喩, 擬人法, 体言止め, 反復法, 倒置法, 対句, 省略法の各修辞法がどのようなものかをわかりやすく、文例と共にまとめました。
短歌を読んでいて疑問に思った時は、こちらでご確認ください。

スポンサーリンク




短歌の表現技法

短歌の表現技法は大まかに言って、7種類あります。

すなわち、比喩, 擬人法, 体言止め, 反復法, 倒置法, 対句, 省略法といったようなものです。

歌を詠む、作歌の上で意識しなければならないことは他にもありますが、今回は学習者向けに、基本的なところを用例と共にわかりやすくまとめます。

句切れ他については
短歌の句切れを解説 短歌の用例 寺山修司の短歌から

1.比喩 短歌の表現技法

比喩というのは、物事の説明や描写に、ある共通点に着目した他の物事を借りて表現すること。たとえること。その表現。

「りんごのような頬」とか「雲のような柔らかさ」といったような、現代語で「・・・のような」と記述されるものです。

比喩は、短歌だけではなく、話し言葉や書き言葉、短歌だけではなく他の詩歌でも多く使われます。

「ごとし」または「ごとく」

特に、短歌の場合は、現代語の「ような」にあたる「ごとし」という言葉で表現されることが大変多いです。

比喩の用例

列車にて遠く見ている向日葵は少年のふる帽子のごとし 寺山修司

ゆふぐれの泰山木の白花はわれのなげきをおほふがごとし 斎藤茂吉

君かへす朝の舗石さくさくと雪よ林檎の香のごとくふれ 北原白秋

各歌をクリックすると解説ページに移動します。

2.擬人法 短歌の表現技法

擬人法というのは、人間以外のものを人間に見立てて表現する修辞法のことです。

たとえば、「鳥が歌う」「風がささやく」などといったものです。

深々と人間笑ふ声すなり谷一面の白百合の花 北原白秋

擬人法は現代短歌では普通に使われますが、時代や派によって、短歌の技法には違いがあり、古い時代、それから写実派と言われる明治時代に始まりがある短歌の派においては、ほとんど使われておりません。

深々と人間笑ふ声すなり谷一面の白百合の花/北原白秋短歌代表作品 現代語訳と句切れ,表現技法

 

3.体言止め

「体言」というのは名詞のことで、「名詞止め」ともいい、短歌の一番最後の結句と言われる部分に、名詞が来ることを言います。

体言止め用例

この味がいいねと君が言ったから七月六日はサラダ記念日 俵万智

春の鳥な鳴きそ鳴きそあかあかと外の面に草に日の入る夕 北原白秋

 

4.反復法

反復法とは、修辞法の一つで、同一または類似の語句を繰り返すものです。

詩歌の場合は、それで言葉のリズムを作り出したり、言葉を繰り返すことで、意味を強めたりする効果があります。

反復法の用例

観覧車回れよ回れ想ひ出は君には一日我には一生 栗木京子

みちのくの母のいのちを一目見ん一目見んとぞただにいそげる 斎藤茂吉

春の鳥な鳴きそ鳴きそあかあかと外の面に草に日の入る夕 北原白秋

 

5.倒置法

倒置法は、文などにおいてその成分をなす語や文節を、普通の順序とは逆にする表現法。語勢を強めたり、語調をととのえたりするために用いられる。

倒置法と句切れとの関係

短歌の場合は、一首の中でいったん文章を終えて、さらにそのあとに言葉が続く形になります。

一首の中の文の終わり、その動詞の終止形の部分か、または名詞が、句切れとなります。

倒置法と句切れの用例

やわ肌のあつき血汐にふれも見でさびしからずや道を説く君 与謝野晶子

やはらかに柳あをめる北上の岸辺目に見ゆ泣けと如くに石川啄木

6.対句

対句とは、語格や意味の相対する二つ以上の句を対照的に並べて表現する修辞的技巧のこと。

対句の用例

つばくらめ空飛びわれは水泳ぐ一つ夕焼けの色に染まりて 馬場あき子

山を見よ山に日は照る海を見よいざ唇よ君 若山牧水

 

7.省略法

現代文における省略法とは、―(ダッシュ)や…(リーダー)などで、文章や会話の一部を省略することにより、余韻を残し、読者に続きを連想させる表現法のこと。

短歌における省略法は、「省略法」とは呼ばず、多くは助詞の省略です。省略される助詞は主格の後につく助詞「は」や「の」が多いですが、目的語の後につく「を」が省略を受ける場合も比較的多くあります。

はたらけどはたらけど猶わが生活楽にならざりぢっと手を見る/石川啄木

「生活」のあとに主格の助詞「の」または「は」が省略されています。

マッチ擦るつかのま海に霧ふかし身捨つるほどの祖国はありや 寺山修司

「マッチ擦る」の目的語マッチの後には「を」の助詞が省略されています。

以上、短歌でよく使われる表現技法、修辞法についてわかりやすく解説しました。







tankakanren

-教科書の短歌, 短歌・和歌

error: Content is protected !!

Copyright© 短歌のこと , 2020 All Rights Reserved Powered by STINGER.