詩歌

およぐひと 萩原朔太郎の詩

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萩原朔太郎の誕生日は、11月1日。「朔」の字は一日の意味で、誕生日にちなんで名づけられました。

萩原朔太郎の作品「およぐひと」について鑑賞と感想 を記します。

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およぐひと

 およぐひと
萩原朔太郎

およぐひとのからだはななめにのびる、
二本の手はながくそろへてひきのばされる、
およぐひとの心臓(こころ)はくらげのやうにすきとほる、
およぐひとの瞳(め)はつりがねのひびきをききつつ、
およぐひとのたましひは水のうへの月をみる。

出典:「月に吠える」所収。

韻律のかもしだす音楽的イメージと視覚的イメージとが溶け合った作品であり、泳ぎ手の心のイメージが詩人によって、視覚的なイメージとしてとらえられている。

「およぐひと」の「音楽的」魅力

およぐ3.ひとの3・からだは4・ななめに4.のびる3
二本3・の手は3・ながく3・そろへて4・ひきのば4・される3

上に示す、3・4音の連鎖と反復が、この詩に音楽的魅力をもたらしている。

目立たずも整った韻律の安定の表す静けさは、必然的に泳ぎのリズムを思い起こさせるかもしれない。

「およぐおよぐひとの心臓(こころ)はくらげのやうにすきとほる」

という表現は、水の上に浮かぶ肢体を、水そのもののような透明なイメージとして流れに浮かべる。

この作品について伊藤信吉は「これは詩的表現に新紀元をもたらすほどの新鮮な作品だった」と述べている。








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