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金子兜太さん辞世の句 逝去2週間前に詠んだ9句「海程」に発表

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こんにちは。まるです。

今年2月20日に98歳で亡くなられた俳人金子兜太さんの亡くなる2~3週間前に詠んだ俳句9句、今朝の紙面に掲載されたもののご紹介です。

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金子兜太辞世の9句

雪晴れに一切が沈黙す
雪晴れのあそこかしこの友黙まる
友窓口にあり春の女性の友ありき
犬も猫も雪に沈めりわれらもまた
さすらいに雪ふる二日入浴す
さすらいに入浴の日あり誰が決めた
さすらいに入浴ありと親しみぬ
河より掛け声さすらいの終るその日
陽の柔わら歩ききれない遠い家

1月上旬に発熱にて入院、いったん25日に退院し自宅静養、夜間は高齢者施設で過ごされました。9句はその間に詠んだものといわれます。

原稿用紙に書き留めたものを金子さんが清書。息子さんの奥様に自ら渡されたというものです。


「さすらい」との言葉に

息子さんの真土さんが上の一連の「さすらい」という語に注目して下のように述べておられます。

金子さんはかつて、地に足がついた暮らしを大切にしつつ、心は自由をさまよう「定住漂白」という語をよく口にした。

最後まで自由な精神を尊び、一方で自宅と施設を行ったり来たりする現実が「さすらい」の語に凝縮されているのでは

と真土さんはみておられます。

4月2日朝日歌壇から追悼歌

朝日歌壇には金子兜太さんの追悼歌もまだ続いています。

マイク手に秩父音頭を独唱の白寿間近のあの日の兜太 大久保やそじ


これまでの歌。

人間に自然に春の嵐吹き兜太の骨のどつかりとあり 内野修 
兜太逝き今は秩父の狼と遊んでいるか唄っているか 毘舎利愛子 
山寺の父の頭を「禿げたな」と撫でて笑ひし兜太先生  齊藤紀子
 

蕗味噌をなめなめ酌みて懐かしむ金子兜太選の十句目  渡邉隆 

大きいなあ金子兜太の抜けた穴「死ぬ気がしない」つて言つたのに  島田章平 




金子兜太さんは俳句ばかりでなく、短歌を詠む人にも愛された、稀な俳人なのですね。



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