短歌・和歌

歌会始の儀2020年 天皇皇后両陛下と一般の短歌作品一覧

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歌会始の儀が16日皇居で開かれました。

天皇皇后両陛下の和歌と、他の皇族の方々の短歌、SNSでも話題になった眞子様の作品と一、般入選の高校三年生の篠田朱里さんの作品についてもお知らせします。

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天皇、皇后両陛下の短歌

https://www.tv-asahi.co.jp/


天皇皇后両陛下の御製です。

今年のお題「望」に沿った、希望に満ちたお歌となっています。

 <天皇陛下>

学舎(まなびや)にひびかふ子らの弾む声さやけくあれとひたすら望む

<皇后さま>

災ひより立ち上がらむとする人に若きらの力希望もたらす

天皇陛下の歌

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天皇陛下の御製は、子どもたちを詠み、平和な世の中を願った歌です。

皇后陛下の歌

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皇后さまの御製は、前年に起こった様々な災害を題材に、助け合う民の姿をお詠みになられておられます。

皇后陛下は今年17年ぶりの歌会始めにご出席とのことです。

お題や御製など、歌会始の歴史や解説は下の記事に

皇族の方々の短歌作品

皇族の方々の作品においては、眞子様の短歌作品に注目が集まりました。

望月に月の兎が棲まふかと思ふ心を持ちつぎゆかな

ご婚約が延期になられた眞子様ですが、婚約の会見で、婚約者の方が自らを「月」とたとえたところから、その月につながる心を持ち続けていたい、とお読みになられておられます。

歌会のお題である「望」の文字を、満月を表す「望月」に含めておられます。

「もちつぎゆかな」の「つぎゆく」は「継ぎ行く」。

「継ぐ」は「続ける」の意味で、「な」との終助詞と共に、続けていこうという意味になります。

満月には、願いが叶うという象徴的な意味があります。望月を詠った有名な短歌は下のもの

他の皇族の短歌

他の皇族の短歌は以下の通りです。いずれもお題の「望」の字を含むものです。

<秋篠宮さま>

祖父宮(おほぢみや)と望みし那須の高処(たかど)より煌めく銀河に心躍らす

<秋篠宮妃紀子さま>

高台に移れる校舎のきざはしに子らの咲かせし向日葵(ひまはり)望む

<秋篠宮家長女眞子さま>

望月に月の兎が棲まふかと思ふ心を持ちつぎゆかな

<秋篠宮家次女佳子さま>

六年間歩きつづけし通学路三笠山(みかさやま)より望みてたどる

<常陸宮妃華子さま>

ご即位の儀式に望みいにしへの装ひまとひ背(せ)なを正(ただ)せり

<寛仁親王妃信子さま>

雪襞(ゆきひだ)をさやかに望む富士愛(め)でて平和な御代のはじまりにあふ

<寛仁親王長女彬子さま>

言の葉のたゆたふ湖の水際から漕ぎ出ださむと望月の舟

<高円宮妃久子さま>

サッカーに関はりたれば五輪への出場国をひた待ち望む

<高円宮家長女承子さま>

初めての展望台にはしやぐ子の父母とつなぎあふ小さな両手




選者と一般の短歌作品

この先は、選者の作品と、一般の応募の中から選ばれた短歌をご紹介します。

召人 歌人の栗木京子の作品

<栗木京子さん>

観覧車ゆふべの空をめぐりをりこれからかなふ望み灯して

栗木京子さんは、今回の歌会始めて召人(めしうど)として歌を詠まれた、現代を代表する歌人の一人です。

教科書にも掲載されている有名な歌は下の記事に

召人(めしうど)とは

召人(めしうど)とは、一般から招待されて、歌を詠む役割の人のことです。

選者の短歌作品

今回も、一般からの歌を選ぶ選者には、篠弘、三枝克之、永田和宏、今野寿美、内藤明(敬称略)の5名の方々が選ばれました。

それぞれの作品は以下の通りです。

<篠弘さん>

書き上げし稿(かう)祈りてはファックスす望外なことを近頃はじむ

<三枝昂之さん>

丘陵に街に暮らしの歩をとめて人は仰げり望月立てり

<永田和宏さん>

なだらかな比叡の肩を照らしつつ昇る幾望(きばう)の、はた既望(きばう)の月

「平成万葉集」と永田和宏の短歌

永田和宏さんは、昨年、瑞宝中綬章を受章されました。

テレビ番組の「平成万葉集」の選者でもあります。

<今野寿美さん>

港から汽笛とどけば手にとれる望遠鏡なり蝶々夫人も

<内藤明さん>

新しき靴履きて立つ街角にわが望郷の方位をさがす

一般の入選作品

歌会始めには、一般の方も応募ができます。

今回は、最年少である、新潟県 篠田朱里さん18歳の作品が、注目を集めました。

下の作品です。

助手席で進路希望を話す時母は静かにラジオを消した

--篠田朱里

篠田朱里さんは高校三年生

6月の国語の授業中に10分ほどで、両親と進路について話している日常の情景を詠んだのだそうで、「ぱっと思い浮かんだ情景をうたいました」と話しています。

1年生から毎年1首ずつ詠み、今回で3首めの歌だそうです。

他の一般の入選者の作品

他の入選者の作品は以下の通り

◆入選者(年齢順)

<三重県 森紀子(としこ)>さん(75)

茶刈機のエンジン音は響(ひび)かひて彼方に望む春の伊勢湾

<埼玉県 若山巌さん(74)>

百アールの田圃アートの出来映えを眺望するに櫓を組みぬ

<東京都 保立牧子さん(70)>

創薬の望みを託す天空の「きぼう」の軌道に国境はなき

<福岡県 石井信男さん(65)>

息を止め望遠鏡で本物の土星の環を見た夏の校庭

<福岡県 粟屋融子さん(61)>

ランドセルは海渡りゆくアフガンの子らの希望を抱き留むるため

<長崎県 柴山与志朗さん(60)>

望(もち)の日は漁師の父が家にゐて家族四人で夕餉を囲む

<山形県 村上秀夫さん(56)>

それぞれに月傾けて子どもらは墨くろぐろと「望」の字を書く

<神奈川県 森教子さん(49)>

今よりも人々の文字うつくしき平和を望む戦時下の日記

<大阪府 土田真弓さん(33)>

眺望はどうだ晩夏に鳴く蝉を咥へて高く高く飛ぶ鳥

<新潟県 篠田朱里さん(18)>

助手席で進路希望を話す時母は静かにラジオを消した

来年のお題は「実」

来年のお題が歌会始の開催と共に発表されており、来年のお題は「実」だそうです。

誰でも応募できますので、皆様も今年一年「実」のお題を心に持ちつつ、歌を詠み続けていってくださいね。







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