今日は7月11日、「セブンイレブンの日」だそうです。
今や生活に欠かせないコンビニエンスストア、今日の「日めくり短歌」はコンビニを詠んだ木下龍也氏の「コンビニのバックヤードでミサイルを補充しているような感覚」をご紹介します。
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コンビニのバックヤードでミサイルを補充しているような感覚
作者は木下龍也さん。
現代短歌で「コンビニ」と聞くと真っ先に思い出すのがこの短歌です。
バックヤードというのは、「店舗内で、売り場ではない場所。倉庫や作業場、調理場」のこと。
一首は、コンビニの店の裏手で、アルバイトをされていた時の作業の様子を詠ったものです。
「コンビニ」という言葉が入ると、どうしても軽い印象になりがちなのですが、「バックヤード」に続く「ミサイル」以下が、コンビニの軽さには似合わず、重厚な印象です。
というのも、コンビニエンスストアの経営は元より、そこで働くということは、かなりの重労働らしいということが、最近伝わる機会が増えました。
今や珍しくもないコンビニも、働く人にとっては職場、仕事を詠んだ短歌はいずれにしても重みがあります。
加えて、単調な仕事も「ミサイルの補充」とすることで、印象は変わります。
ただ、その言葉で、コンビニも職場としては、それだけ緊張感の高い場なのだろうということも推察できます。
文学作品では、芥川賞を受賞したコンビニで働いている作者、村田沙耶香氏の『コンビニ人間』も一度読んでいただきたい作品です。
木下龍也さんの短歌については以下の記事で紹介してあります。