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月よみの光を待ちて帰りませ山路は栗の毬の多きに~良寛の歌

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実家の父の本棚に良寛の歌集がある。いや、あるはずなのだが、外箱だけが残って空になっている。
中の本を探しているのだが、どこへやってしまったのか未だに見つからない。

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月よみの光を待ちて帰りませ山路(やまじ)は栗の毬(いが)の多きに

 

庵を訪ねた客人が帰ろうとしたときに詠んだ歌。
「月よみ」とは月のこと。「月の神、月読命 つくよみのみこと」から、そう呼ばれた。

意味:
山道は栗の毬が多いので、月の光が出るまで待ってお帰りなさい

これは客人に語り掛けたものが、そのまま歌になっているようだが、万葉集の「月(つく)読みの 光に来ませ あしひきの 山きへなりて遠からなくに」(巻4 670)の本歌取りともいわれている。

 

この里に手まりつきつつ子供らと遊ぶ春日(はるひ)は暮れずともよし 

 

良寛の人となりとして伝えられる子供との交歓を詠んだ歌。

 

たらちねの母がかたみと朝夕に佐渡の島べをうち見つるかも

 

佐渡は良寛の母上の故郷であったらしい。

月を待ち、月の光を恃みに山道を帰る。
現代の生活には欠けてしまったものが、歌の中にある。

とうとう新しい本を手に入れて読み始めたら、良寛の歌にすっかり夢中になって、脇に置いたアイスクリームが溶けていた。

 







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