新天皇陛下の短歌 平成から令和へ 皇太子時代の歌会始の御歌  

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新天皇陛下の短歌 平成から令和へ 皇太子時代の歌会始の御歌

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新天皇が皇太子時代に詠まれた短歌、御製の数々が、「世を思い詠む 令和へ続く歌」として、今朝の朝日新聞に紹介されました。

令和の時代を迎えた、新天皇の御製、短歌をご紹介します。

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新天皇が世を思い詠む 令和へ続く短歌

新天皇は平成の皇太子時代に、外国訪問先での交流、震災被災地への思い、ご長女愛子様の成長、皇后陛下と共に折々の出来事を、歌にしたためてこられました。

その御歌の数々をご紹介させていただきます。

なお、新皇后雅子様のお歌は別記事にございますので、併せてご覧ください。

 

新天皇の短歌

皇居で新年に毎年行われる「歌会始」という行事があります。

そこで、新天皇が皇太子時代に毎年詠まれた御歌の作品の中から、朝日新聞が天皇のこれまでの歩みをたどれるように選択したものです。

年代順にご覧ください。

歌会始題 音 昭和56年

懸緒(かけお)断つ音高らかに響きたり 二十歳 ( はたち ) の門出我が前にあり

「懸緒」とは、「冠や烏帽子(えぼし)をあごの下で結び留めるひも」のこと。
「加冠の儀」、すなわち皇族男子の成年式において、成年の証しとして被せられた冠の懸緒を顎で結び、緒の余った両端を切り落とすのがしきたりとなっています。

美智子様の御製に

音さやに懸緒截(かけをき)られし子の立てばはろけく遠しかの如月(きさらぎ)は

があります。
如月、二月は、新天皇の誕生月です。

 

歌会始題 島 昭和58年

雲間よりしののめの光さしくれば瀬戸の島々浮き出でにけり

 

歌会始題 旅 昭和60年

フランスの旅路に眺むるアルプスに 故郷 ( ふるさと ) の山なつかしく思ふ

 

歌会始題 水 昭和61年

オール手に 艇 ( てい ) 競 ( きそ ) ひ行く若人の影ゆれ映るテムズの水に

新天皇はオックスフォード大学に、留学されました。
海外で伸び伸びとお過ごしの様子がうかがえます。

昭和天皇を偲ぶ歌会題  晴 平成2年

朝もやの晴れ上がりゆく湖にヒマラヤの峰姿耀ふ

 

歌会始題 風 平成4年

いにしへの歴史忍びつつ島訪ひぬ、松が枝をゆる瀬戸内の風

 

歌会始題 波 平成6年

我妻と旅の宿より眺むればさざなみはたつ近江の湖(うみ)に

 

歌会始題 姿 平成9年

人みなは 姿ちがへどひたごころ戦なき世をこひねがふなり

 

歌会始題 道 平成10年

一本の杭に記されし道の名に我学問の道ははじまる

ロンドン市内にあるオックスフォード通りのことと思われます。

 

歌会始題 歩み 平成17年

頂きにたどる尾根道ふりかへりわがかさね来し歩み思へり

 

歌会始題 笑み 平成18年

いとけなき吾子の笑まひにいやされつ子らの安けき世をねがふなり

 

歌会始題 生 平成21年

水もなきアラビアの砂漠に生え出でし草花の生命(いのち)たくましきかな  平成21年

 

歌会始題 光 平成22年

雲の上(へ)に太陽の光はいできたり富士の山はだ赤く照らせり

 

歌会始題 岸 平成24年

朝まだき十和田湖岸におりたてばはるかに黒き八甲田見ゆ

 

歌会始題 立 平成25年

幾人の巣立てる子らを見守りし大公孫樹の木は学び舎に立つ

 

歌会始題 静 平成26年

御社の静けき中に聞え来る歌声ゆかし新嘗の祭

 

歌会始題 本 平成27年

山あひの紅葉深まる学び舎に本読み聞かす声はさやけし

 

歌会始題 人 平成28年

スペインの小さき町に響きたる人々の唱ふ復興の歌

 

歌会始題 語 平成30年

復興の住宅に移りし人々の語るを聞きつつ幸を祈れり

 

歌会始題 光 平成31年

雲間よりさしたる光に導かれわれ登りゆく金峰(きんぷ)の峰に

 

新元号が令和となりました今日の新聞の伝える新天皇の御歌は以上です。

令和の御世が末永く続かれることを祈念しつつ、新天皇の御歌をご紹介させていただきました。

皇后となられました、雅子様の短歌も合わせてご覧ください。




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