最果タヒさんの詩がNHKの番組【ストーリーズ】ノーナレ選で「謎の詩人最果タヒ」として取り上げられました。
番組内容と、最果タヒさんの詩や詩の断片の”名言”についてご紹介します。
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最果タヒさんの詩がNHKで紹介
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もっとも注目を集める詩人でありながら、本名や顔を公表していない最上タヒさん。
詩を原作にした映画「夜空はいつでも最高密度の青色だ」や、歌にもなっています。
その詩が、30日夜のNHKのテレビ番組【ストーリーズ】ノーナレ選で取り上げられました。
「謎の詩人最果タヒ」の紹介文
【ストーリーズ】ノーナレ選「謎の詩人最果タヒ」の紹介文は以下の通りです。
現代詩集としては異例の数万部を売り上げ、いま注目を集める詩人・最果タヒ。
しかし、その素顔は謎だらけ。「言葉だけの存在になりたい」と、本名は公表せず、メディアに顔を出さずにいるのだ。独特なリズムの語り口。難解な言葉は使わず、それでも読む者に深い読後感を与える最果タヒの詩。彼女が語る「レンズのような言葉を書きたい」とはどのような意味なのか。読者のドキュメントや評論家たちのインタビューから探る。
「謎の詩人最果タヒ」番組内容
「謎の詩人最果タヒ」の内容は、最果タヒさんの詩を紹介しながら、その詩に触れた人と人のそれぞれの感じ方や、言葉を紹介するものでした。
「最果タヒ」の名前の由来は
最果タヒの読み方は「さいたてたひ」。
詩人の名の由来については、南果歩さんが、番組内で下のように話す場面がありました。
「こんな夜は、最果てた日だと思って・・・」
詩の内容からも、あるいはそのような命名であったのかなと思わせられました。
最果タヒの詩は「肯定性の言葉」
ただし、作家の高橋源一郎さんは、最果さんの詩は「気づきの詩」であるとして、
最果さんの詩は「肯定性の言葉」。こんなにも否定性の言葉に取り囲まれた時代はないが、それを肯定に還ることを具体的にやっているのが、最果さんだ。
と評しています。
最果タヒの詩と”名言”
最果タヒさんの詩はどのようなものか、番組内で紹介された詩の断片をご紹介します。
「水野シズの詩」より
しにたくなること、夢を失うこと、希望を失うこと、みんな死ねっておもうこと、好きな子がこっちを向いてくれないことが、彼女の不誠実さゆえだとしか思えないこと、当たり前なのかもしれない。君はそれでもかわいい。--「水野シズの詩」
今ここで息をしていること、立っていることに、価値を見いだされる人間なんてどれくらいいるんだろうね。テレビが垂れ流すゆめや愛だけが正しい概念。
・・・
死んだ人も保存ができる。絵や言葉は保存ができる。
いま、生きている人がきみにできるのは、裏切りだけかもしれないね
「愛さない」より
まだまだあいさなければいけない、まだすべては続いている
終わることはないと、奮い立たせている--「愛さない」
・・・
愛は続けなければならない。何かを終わらせる力などないそれを、生みつづけなければならない
読者のコメント
ホントの意味での自分探しって言うか、自分が何を思っているかということを探すという時に、詩があってそれを頼りに探すっていうか・・・
最果タヒの紹介文--横浜美術館
最果は中学生の頃からウェブ上で言葉を発表し始め、その後2007年に第一詩集を刊行。詩壇から高い評価を得る一方、インターネットやSNSを通した活動により、それまで詩に親しむことのなかった層をもファンに取り込み、大きな注目を集めています。また、近年では美術展への参加や空間を使った言葉の発表を積極的に試みており、その活動はひとつの表現形態に留まらない多彩な展開を見せています。
最上タヒ展 6月京都文化博物館
「最果タヒ展 われわれはこの距離を守るべく生まれた、夜のために在る6等星なのです。」が京都文化博物館で6月に予定されています。
最果タヒ展 開催概要
「最果タヒ展 われわれはこの距離を守るべく生まれた、夜のために在る6等星なのです。」
最果タヒ展
日程:
2020年6月17日(水)〜7月5日(日)
時間:
10:00〜19:00 ※月曜休館。
会場:
京都文化博物館 別館ホール
入場料:
・当日 一般 1,200円(税込)、小学生 800円(税込)
・前売 一般 1,000円(税込)、小学生 600円(税込)
<巡回展>福岡市
日程:
2020年8月1日(土)〜9月13日(日)
会場:
三菱地所アルティアム(福岡市中央区天神 1-7-11 イムズ 8F)
※会期中休館日なし
【問い合わせ先】はキョードーインフォメーション TEL:0570-200-888(10:00〜18:00)