日めくり短歌 石川啄木

雨に濡れし夜汽車の窓に映りたる山間の町のともしびの色 石川啄木【日めくり短歌】

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「雨に濡れし夜汽車の窓に映りたる山間の町のともしびの色」

今日の日めくり短歌は、石川啄木の歌集「一握の砂」の中の作品です。

啄木が仕事のために移り住んだ函館を去るときの歌とされており、滞在した地への思いが感じられる叙情的で美しい作品となっています

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雨に濡れし夜汽車の窓に
うつりたる
山間やまあひの町のともしびの色

石川啄木の『一握の砂』の中の、「忘れがたき人々」にある短歌作品です。

一首の意味

意味は、その歌の通り、雨の降る日の夜汽車の窓から見た景色を歌っています。

窓ガラスに当たる雨粒でにじむように、谷間にある小さな町の家々の灯りがよぎっていくという眺めです。

石川啄木が函館を去るときを回想して詠んだ歌とされています。

啄木の歌としては、作者が全面に出ているのではない、叙情的で整った美しい歌です。

石川啄木と北海道

石川啄木は新聞記者として活躍し、それまでにない安定した生活を送っていました。

わがあとを追ひ
知れる人もなき
辺土へんどに住みし母と妻かな

また、妹も呼び寄せて、その地で一家で暮らしたようです。

船にひてやさしくなれる
いもうとの見ゆ
津軽つがるの海を思へば

啄木は何事もなければ、そのまま函館に居続けたかもしれませんが、不運にも、新聞社の建屋が函館の大火事によって焼けてしまい、転居を余儀なくされました。

函館のあと、札幌、小樽、釧路と流れていくように移り住んだ啄木は、そのあと上京。

「一握の砂」の元となる歌の多くは、その年に詠まれています。

この歌の元は、北海道における生活の記憶ですが、逆に啄木が北海道に住み続けていたら、これらの歌は詠まれることはなかったかもしれません。

 

「日めくり短歌」コーナーについて

季節の歌や言葉をお届けする「日めくり短歌」、短歌の解説記事は、ブログの制約上、どうしても長くなってしまうので、こちらはさらっと楽しく読めるものをと思ってご紹介していきます。

それではまた明日!

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