短歌・和歌

親思ふこころにまさる親心けふの音づれ何ときくらむ 吉田松陰の和歌【日めくり短歌】

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親思ふこころにまさる親心けふの音づれ何ときくらむ 吉田松陰の和歌・短歌には、大変有名なフレーズを含む、上の歌があります。

今日の日めくり短歌は、吉田松陰の命日、松陰忌にちなみ、吉田松陰の短歌をご紹介します。

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親思ふこころにまさる親心けふの音づれ何ときくらむ

読み:おやおもう こころにまさる おやごころ きょうのおとずれ なんときくらん

作者:

吉田松陰

吉田松陰の和歌の意味

私が親のことを思う以上に親は私のことを思っていてくれている、それが親心というものだ。

今日私が処刑されると手紙をどのように思っておられるだろう。しのびないことだ

吉田松陰の和歌の背景「安政の大獄」

吉田松陰は、高杉晋作などの幕末の志士たちに、影響を与えた江戸時代の学者です。

幕府は、尊王攘夷派に対する弾圧を開始、これが「安政の大獄」で、吉田松陰は処刑されることとなってしまいました。

吉田松陰は、日米修好通商条約に絡んで幕府を批判、投獄された際の罪状は、急進派の武士と会っていただけということのようですが、たいへん残念なことです。

上の和歌は、吉田松陰の辞世の句の一首で、形式は短歌なのですが、上句の「思ふこころにまさる親心」の部分だけが、一種の格言のように、市井の人々に伝わって今に至っています。

吉田松陰の辞世の句

吉田松陰の辞世の句、和歌については、一番有名なものが以下の和歌です。

かくすればかくなるものと知りながらやむにやまれぬ大和魂

親思ふこころにまさる親心けふの音づれ何ときくらむ

身はたとひ武蔵の野辺に朽ちぬとも留め置かまし大和魂

それぞれの意味は以下の通り。

かくすればかくなるものと知りながらやむにやまれぬ大和魂

こうすれば今のように、投獄や処刑となるだろうとも思いながらも、志を通そうとすればやむを得ない、それが大和魂だ

身はたとひ武蔵の野辺に朽ちぬとも留め置かまし大和魂

この体が、たとえ、武蔵の地に朽ちようとも、大和魂の魂はとどめおこう

いずれも強い決意を詠った短歌が連ねられています。

吉田松陰の他の辞世の句5首

吉田松陰の短歌は他に やはりこれらも内容から、投獄された時の和歌、もしくは辞世の句とも考えられるでしょう。

今日よりぞ幼心を打ち捨てて人となりにし道を踏めかし

呼びだしの声まつ外に今の世に待つべき事のなかりけるかな

討れたる吾をあわれと見ん人は君を崇めて夷(えびす)払へよ

心なることの種々くさぐさかき置きぬ思い残せることなかりけり

愚かなる吾れをも友とめづ人はわがとも友とめでよ人々

七たびも生きかへりつつ夷(えびす)をぞ攘(はら)はんこころ吾れ忘れめや

吉田松陰の和歌として残っているものは、全部で108首あるとされています。

吉田松陰はどんな人

吉田松陰 1830~59。長州藩出身。

54年、下田沖の米・ペリー艦隊(黒船)に密航を企てて失敗し投獄された。出獄後は萩で松下村塾(しょうかそんじゅく)を開き、高杉晋作や伊藤博文、山県有朋ら維新の人材を多く育てた。日米修好通商条約に絡んで幕府を批判して再び投獄され、安政の大獄で死罪となった。(朝日新聞の説明より)

 

きょうの日めくり短歌は、安政の大獄の日にちなみ、吉田松陰の和歌をご紹介しました。

これまでの日めくり短歌一覧はこちらから→日めくり短歌

 

 

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