三島由紀夫の辞世の句の短歌【日めくり短歌】  

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三島由紀夫の辞世の句の短歌【日めくり短歌】

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三島由紀夫の忌日は11月25日、「益荒男(ますらを)がたばさむ太刀の鞘鳴りに幾とせ耐へて今日の初霜」が辞世の句の短歌と言われています。

きょうの日めくり短歌は三島由紀夫の辞世の句の意味と、三島由紀夫が起こした事件についてまとめます。

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三島由紀夫の忌日

きょう11月25日は三島由紀夫の亡くなった忌日です。

1970年(昭和45年)11月25日、楯の会隊員4名と共に自衛隊市ヶ谷駐屯地に乗り込み、総監を監禁、演説ののちに割腹自殺をしました。

 

三島由紀夫の辞世の短歌

その際の”辞世の句”として伝わっているものが下の短歌二首です。

益荒男(ますらを)がたばさむ太刀の鞘鳴りに幾とせ耐へて今日の初霜

読み:ますらおが たばさむたちの さやなりに いくとせたえて きょうのはつしも

意味の試訳:立派な武人である私がさげている太刀の音が心の高ぶりを伝えて鳴る、その音に何年も耐えて、今日の初霜の日を迎えたのである

「たばさむ」の意味は不明です。

「何年もたって迎えたこの日」というのは、その日のことというよりは、それまでの経過を詠んだものです。

もう一首は

散るをいとふ世にも人にもさきがけて散るこそ花と吹く小夜嵐

読み:ちるをいとう よにもひとにも さきがけて ちるこそはなと ふくさよあらし

意味:散るということをいやがる世の中にも世の人たちよりも早く散る、それこそが花よというかのように散らすべく風を吹きつける小夜の嵐よ

ちなみに、三島の亡くなったのは、12時を過ぎた頃だったようです。

三島由紀夫の「楯の会」事件

この事件について、当時の人はともかく、現在ではほとんど知られていないと思うので概要を記します。

三島由紀夫と三島が結成した学生を集めた団体「楯の会」他のメンバーが、自衛隊に日本刀を持って押し入り、総監を監禁、「殺して自決する」と脅し、負傷者も出ました。

それは三島由紀夫が偉大な文学者であるから、罪を免れるわけではありません。

一緒に行動をした「楯の会」メンバーは懲役4年の判決を受けています。

三島も生きていれば、同じように罪を問われる事件でした

三島由紀夫の死の方法を肯定する人はいません。しかし、三島の死を惜しまない人もいないのです。

■三島由紀夫についてもっと読みたいときは
三島由紀夫の事件と代表作品との相関「生のリアリティーの希薄」

 

きょうの日めくり短歌は、三島由紀夫の辞世の短歌をご紹介しました。

それではまた!

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