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虹の短歌と和歌

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虹の日は7月16日。この時期に虹が多くみられるとのことで、きょうの日めくり短歌は、虹の詠まれた短歌と和歌をご紹介します。

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「虹の日」の由来 7月16日

空に虹を見つけると誰しもが目を引かれ、心楽しく、あるいは心が洗われた気分になります。

今日は虹の日。虹の日はデザイナーの山内康弘さんという方が制定されました。

「なな(7)いろ(16)」(七色)の語呂合わせと、梅雨明けの時期に虹が出ることが多いことからだそうですよ。

虹の短歌

虹を詠んだ短歌は和歌には意外に少ないものの、それ以降の時代にはたくさんあります。

虹が詠まれた短歌と和歌を、よく知られる有名な作品からご紹介します。

伊香保ろのやさかのいでに立つ虹の現はろまでもさ寝をさ寝てば

万葉集の虹の和歌。3414番。

意味は、「伊香保の さかの土手に立つ虹のように人目につくほど、おまえと何度も寝られたからに」。

虹が現れたことと二人が結びついたことを知らしめることが重ねて表されています。

万葉集の虹の和歌は意外なことに、この一首だけとなっています。

こちらは、藤原定家の和歌。

意味は

雲の間の空に虹が立ってにわか雨が過ぎる彼方の山の端

と雄大な光景です。

あとは現代短歌から。

畑よりくっきり虹が生えている虹の根元を掘りにいこうか

作者は俵万智 第六歌集『未来のサイズ』より。

石垣島に住んで広々とした畑にかかる虹を詠んだ短歌です。

「虹の根元」が風景の雄大さを伝えています。

 

わが恋は虹にもまして美しきいなづまとこそ似むと願ひむ

作者与謝野晶子の相聞の歌。

意味は、

私の恋は虹にも勝る美しい稲妻にこそ似てほしい、そう願う。

というもの。

虹を超えるものとしての稲妻ですが、その前に「虹」と老いたことで、女性らしさがありますね。

他に

小百合さく小草がなかに君まてば野末にほひて虹あらはれぬ

も有名な歌です。

 

いつくしく虹たちにけりあはれあはれ戯れのごとくおもほゆるかも

斎藤茂吉は虹の歌を多く詠んでいます。

意味は

美しく虹が立った。おやおや、まるで天の遊びのように思われるのだなあ

というもの。

あっという間に、大空にあれだけ大きな虹ができるということで、むしろ「戯れ」のような感じだという感慨です。

 

もう一首、斎藤茂吉の有名な作品

最上川の上空にして残れるはいまだうつくしき虹の断片

読み:もがみがわの じょうくうにして のこれるは いまだうつくしき にじのだんぺん

歌の意味は、

最上川の上の空に残っているのは、まだ色褪せずに美しい虹の断片だ」

というもので、切れ切れに消えかかっている虹を詠んだものです。

大きな弧を描く虹と違って、「断片」というところにリアルさがあります。

終わりの虹を見納めとして惜しんで眺めている作者の姿も浮かびます。

 

今日の日めくり短歌は虹の日にちなみ、虹の短歌をご紹介しました。

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