平和への思いを詠んだ短歌コンクール「八月の歌」(朝日新聞社主催)の入選作品が発表されました。
優秀賞と奨励賞合わせて54首です。受賞された作品をご紹介します。
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「八月の歌」短歌コンクール
「八月の歌」というのは、朝日新聞が、平和への思いを詠んだ短歌コンクールとして行っているものです。
選者はフランスで平和活動に取り組む歌人、美帆シボさん。
受賞作品は、応募の1656首から選ばれた優秀賞と奨励賞合わせて54首です。
受賞された作品の中から現時点で発表になった、優秀賞の十首をこちらにも掲載します。
前年度の作品はこちら
「八月の歌」平和への思い詠んだ短歌入賞55首決まる朝日新聞社
「八月の歌」優秀賞の作品
2020年「八月の歌」入賞作品は以下の通りです。おめでとうございます。
受賞された方のお名前の敬称は省略させていただきます。
「八月の歌」一般の部
きっといるマララやグレタこの国に平和を創る名も無き十代(愛知県東浦町)岩本憲之
特攻兵の植えて征(ゆ)きにしさくらとぞ 介護ホームの庭に咲き継ぐ(愛知県岡崎市)嶋田稔
黙祷(もくとう)に代へて教師がアカペラで歌ひくれにし「長崎の鐘」(大津市)船岡房公
従軍の看護師のごときみは今コロナ嵐に白衣さらして(岐阜県関市)堀野慎吉
ひめゆりの壕ゆく吾の靴音にまつわりてくる少女の無言(群馬県伊勢崎市)宮沢春江
「八月の歌」中学・高校の部
条約の締結祈る語り部の背中の傷は未だに癒えず(静岡県立藤枝東高3年)伊藤史織
戦争の恐怖と平和の祈りとが詰まる祖父(おおじ)の柳行李か(仙台市立吉成中3年)金田ひな子
ヒバクシャの昔語りの少年と自分を重ねる十七の夏(長崎県立長崎西高2年)中野壮一郎
今は朽ちし地雷注意の立て札が看る子どもらは無尽に駆ける(福岡教育大学付属小倉中3年)見立遼
正座して聴くひめゆりの塔のこと祖父母の家の夏の縁側(愛知県立旭丘高1年)渡辺美愛
奨励賞の45首は後ほどデジタル版の方に掲載されますので、そちらでご覧ください。
受賞された皆様、おめでとうございます。