太宰治の肉筆発見 同室の患者から借りた聖書に自作短歌  

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太宰治の肉筆発見 同室の患者から借りた聖書に自作短歌

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太宰治の筆記の残る聖書が発見されたというニュースです。また、それと共に、作品に影響を与えた聖書の最初の入手先も、今回初めて明らかになったというのです。

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太宰治 肉筆の残る聖書

『斜陽』などで知られる作家・太宰治(1909~48)は、作品中に聖書を引用するなど、聖書やキリスト教の影響を強く受けていたとされています。芥川龍之介などにも同様の傾向は見られますが、太宰の場合は、もっと聖書を身近に感じていた節がうかがえます。

太宰がどこで聖書にふれたのかということがこれまでは明らかになっていませんでしたが、今回新たに肉筆の残る聖書が見つかったことで、その時期がはっきりわかるものとなりました。

入院中に太宰が借りた

聖書の見返しには、「T.SAITO」と署名がされており、太宰がパビナール中毒治療のため入院していた東京武蔵野病院に同時期に入院していた医師斎藤達也氏から借り受けたものだということがわかりました。

斎藤達也氏は敬虔なクリスチャンだったということで、太宰が「入院中はバイブルだけ読んでいた」と書いた聖書が、この斎藤氏の聖書でした。

斎藤氏の遺族が、それを横浜市の神奈川近代文学館に寄贈したことから、わかった模様です。

太宰治の短歌の書き込み

書き込みは、斎藤氏の署名のある見返しに見られ、次のような短歌が墨で書かれています。

かりそめの人のなさけの身にしみてまなこうるむも老いのはじめや

この歌は、退院直後に脱稿した「HUMAN LOST」にも収録されています。

太宰治が主治医に見せた

また、太宰が退院前に、『戯歌(ざれうた)ですが』と言いながら、「即興的に、薬包紙にこんな歌を書いて、主治医の中野嘉一医師に見せた」ことを、中野医師が回想記にも紹介しており、太宰本人作のものに間違いありません。

太宰のモノローグ調の書き込みも

書き込みのもう一つは、その短歌を記した脇に、

聖書送ってよこす奥さんがあれば僕も少し笑顔の似合ふ顔に成れるのだけれど 太宰治

と、思いついたものを、そのまま書いたような内容です。

短歌の方は、真っ直ぐに7行で書かれていますが、上のモノローグは斜めに記されており、ペン書きです。

以上を記して、太宰は、斎藤氏に聖書を返却。斎藤氏はそれをそのまま保管していたようです。

 

この書き込みは「聖書の強い影響がみられる『HUMAN LOST] の準典拠資料と言える貴重なもの」(東京大学安藤博教授 日本近代文学)であり、また、「太宰と聖書との関係を深める直接のきっかけになったのではないか」として、太宰が聖書を作品に取り入れ始めた時点が判明したことになります。

この聖書は、横浜市中区の神奈川近代文学館で、初公開の上、1月20日まで展示されるということです。

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たまたま見つけられて、読むことができてとてもよかったです。

 

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