『わが夫(つま) 啄木』 石川啄木の妻節子の独白体の小説  

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『わが夫(つま) 啄木』 石川啄木の妻節子の独白体の小説

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文芸春秋社より『わが夫(つま)啄木』という本が刊行されました。

石川啄木の伝記を踏まえた、啄木の妻節子の独白体の小説の内容を紹介します。

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石川啄木の妻節子の生涯

啄木の妻になる節子は、盛岡の女学校に通い、教育熱心な親のもとで何不自由ない生活を送る14歳の少女でした。

盛岡中学に通う啄木と出会って恋仲になります。

啄木の節子と出会った時の短歌

夜静かにして 想ひの羽のみぞ北の空にかける 乙女の美しきを 恋しと思ひぬ

小百合ぞと袂に掩ふて一花は はなたざるべき世とも思ひし

若い啄木の、節子への想いのあふれる短歌です。

中学を退学した啄木

しかし、カンニング事件で、啄木は中学を退学。

節子は、親が言い聞かせても、まだ何も決まっていない青年、というより少年の啄木への思慕が経ち切れず、そのまま結婚を許される形となりました。

しかし、急に生活の自信を失った啄木は、結婚式には現れなかったというので驚きです。とにかくも節子は一人で結婚式をあげました。

啄木の函館赴任

明治40年、啄木と節子は北海道に渡りますが、釧路に単身赴任した啄木からは仕送りもなく、友人の宮崎郁雨が節子を心配して面倒を見たといいます。

そののちに、啄木は結核に倒れ、27歳で亡くなります。

たった14年の結婚生活。そしてまた節子も同じ結核に侵され、啄木の後を追うように亡くなるのです。

『わが夫(つま) 啄木』の内容

「わが夫啄木」はその妻節子の視点から描かれた小説です。

なので、伝記そのものとは違いますが、14歳で啄木に嫁ぐと決めた節子を「自分の意志をしっかり持った女性」と見立てて、姑との争い、親身になって相談にのってくれる宮崎郁雨との交流、妻に背き続ける啄木からの孤独感などを、女性の視点から細やかに描き出しています。

「たとえ世間的には不幸に見えたとしても、彼女にとってはキラキラとした誇らしい一生だったのではないか」というのが作者の節子評であり、そう思うからには、著者の鳥越碧さんもまた啄木のファンであることは間違いないでしょう。

啄木ファンの方に、ぜひ手に取って読んでいただきたい一冊です。

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-石川啄木

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