しづみたる月の光はのこれども 踊のむれのもはやかなしき
きょう8月27日は、「銀河鉄道の夜」を記した作家、宮沢賢治の誕生日です。
きょうの日めくり短歌は、宮沢賢治の月の短歌をご紹介します。
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しづみたる月の光はのこれども踊のむれのもはやかなしき
読み:しずみたる つきのひかりは のこれども おどりのむれの もはやかなしき
作者:宮沢賢治
しづみたる月の光はのこれども 踊のむれのもはやかなしき 8月27日は宮沢賢治の誕生日【日めくり短歌】 #宮沢賢治 https://t.co/usc8uwHzhE pic.twitter.com/4bFY9Zev5h
— まる (@marutanka) August 27, 2020
一首の意味
沈んでいった月の光はまだ残っているけれども、ほの暗い中に踊る人の群れは、もはやそこはかとなく悲しいものだ
村の祭りの風景。まだ明るいうちに始まったお祭りは活気のあるものでしたが、上った月が沈むにしたがって、風景が闇に近づいていく。
そうなると、祭りの笛や太鼓の根も哀調を帯びたものに感じられ、踊っている人の姿も悲しみを帯びて見えてくる。
目の前に見える風景と共に、繊細なこころの陰りを表すような宮沢賢治の歌です。
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それではまた明日!
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