「くしの日」 黒髪を詠う与謝野晶子の短歌  

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「くしの日」 黒髪を詠う与謝野晶子の短歌

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9月4日は、9と4の語呂合わせで、くし(櫛)の日。

与謝野晶子には、「櫛」の出てくる有名な短歌「その子二十櫛にながるる黒髪のおごりの春のうつくしきかな」があります。

きょうの日めくり短歌は、与謝野晶子の櫛の短歌をご紹介します。

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その子二十櫛にながるる黒髪のおごりの春のうつくしきかな

読み:そのこはたち くしにながるる くろかみの おごりのはるの うつくしきかな

作者と出典

与謝野晶子『みだれ髪』

一首の意味

その娘は今まさに二十歳。櫛に梳くとすべるように流れる黒髪を持つ、この誇りに満ちた青春のなんと美しいことだろう

 

櫛の日

きょう、9月4日は、「櫛の日」。

数字の「94」の語呂合せから、美容関係者らがくしを大切に扱い、美容に対する人々の認識を高めてもらおうと1978年(昭和53年)に制定されたそうです。

櫛の短歌といえば、「みだれ髪」で歌人デビューした与謝野晶子の歌、それが、きょうの短歌「その子二十櫛にながるる黒髪のおごりの春のうつくしきかな」です。

この歌の詳しい解説は

 

「みだれ髪」の意味

与謝野晶子の処女歌集の題名は「みだれ髪」。

元々与謝野晶子は豊かな黒髪を持っており、それが誇りでもあったようです。

この「みだれ」というのは、「寝乱れた」の意味で、恋人と過ごす夜のことを指しており、恋愛を詠んだ歌集なのです。

とはいえ、与謝野晶子は、まだ結婚前の若い女性で、その相手の与謝野鉄幹は、当時妻がいたのですから、当時としては大スキャンダルです。

道義的にはともかく、与謝野晶子はその鉄幹の経営する新詩社の歌誌「明星」を元として歌人として世に名が知られるようになります。

生涯で6万首の歌を残しましたが、鉄幹と結婚しなかったらなしえなかったことでしょう。

与謝野晶子の「髪」は、晶子をそのように導いてくれる大切なものだったのです。

 

きょうの日めくり短歌は、与謝野晶子の櫛の短歌をご紹介しました。

それではまた明日!

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