万葉集

雷神の少し響みてさし曇り雨もふらぬか君を留めむ 雷と恋の歌【日めくり短歌】

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雷の短歌、「雷神の少し響みてさし曇り雨もふらぬか君を留めむ」万葉集の有名な恋の和歌より、雷の詠まれた短歌の問答歌、一連2首をご紹介します。

この歌は新海誠監督の映画「言の葉の庭」にも登場した和歌です。

今日の日めくり短歌はこの雷の問答歌をご紹介します。

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雷神(なるかみ)の少し響(とよ)みてさし曇り雨もふらぬか君を留めむ

読み:なるかみの すこしとよみて さしくもり あめもふらぬか きみをとどめむ

作者と出典

『万葉集』 巻十一 柿本人麻呂歌集より 作者は不詳

 

一首の鑑賞

1首目
雷神の少し響みてさし曇り雨もふらぬか君を留めむ

2首目
雷神の少し響みてふらずとも吾は留らむ妹し留めば

この最初は、「なるかみ」と読みます。

一首の意味

この歌の意味は、「雷が少し響いて空が曇ってきた。雨も降らないだろうか。あなたをここに留めたいから」というもの。

雷が鳴ったところで、束の間の逢いの名残惜しい気持ちを雷と雨に託して表したのですね。

それに応える歌が下の歌

 

雷神の少し響みてふらずとも吾は留らむ妹し留めば

読み:なるかみの すこしとよみて ふらずとも われはとまらむ いもしとどめば

一首の意味

一首の意味は、「雷が少し響いて雨が降らなくても私は留まろう。あなたが望むのであれば」というもの。

上2句が、最初の歌と同じ句となっています。最初の歌と同じにすることで、相手の気持ちをそのままなぞっているということがわかります。

歌詞でいえば1番と2番のようなものです。

最初の歌の人称は「君」、2首目が「妹」ですので、先の詠み手が女性で、あとに応える歌の方が男性です。

古代は通い婚であったので、女性の元に男性が通うというもの、別れ際男性を見送りながら、空を見上げて訴える女性の気持ちに男性が応えたものでしょう。

この二首は、新海誠監督の映画「言の葉の庭」においても、紹介されました。

万葉集の引用がふんだんにあるアニメーションの映画で映像がすごくきれいですね。

いなずまは秋の季語

今朝のグッドモーニングのお天気検定では「秋の季語はどれか」というのが問題でした。

  • かみなり
  • いなずま
  • いかづち

答えは、秋の季語が「いなずま」。

稲妻の由来

稲妻(いなづま)は「稲の夫(つま)」の意で、稲妻によって稲が実るという俗説から秋の季語となったということです。

かみなりと、いかづち(漢字はこれも雷)はいずれも夏の季語だそうです。

 

きょうの日めくり短歌は、万葉集の雷の短歌をご紹介しました。

それではまた明日!

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