かくとだにえやはいぶきのさしも草さしも知らじなもゆる思ひを 百人一首51 藤原実方朝臣  

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かくとだにえやはいぶきのさしも草さしも知らじなもゆる思ひを 百人一首51 藤原実方朝臣

2022年1月31日

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かくとだにえやはいぶきのさしも草さしも知らじなもゆる思ひを

百人一首51 藤原実方朝臣の和歌の現代語訳と一首の背景の解説を記します。

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かくとだにえやはいぶきのさしも草さしも知らじなもゆる思ひを

現代語での読み:かくとだに えやはいぶきの さしもぐさ さしもしらじな もゆるおもひを

作者と出典

藤原実方朝臣

百人一首51 後拾遺和歌集

現代語訳と意味

声ほど言えないので、あなたはご存じないでしょう、伊吹山のさしも草のように燃える私の思いを。

・・・

語と句切れ・修辞法

一首に使われていることばと文法と修辞法、句切れの解説です

句切れと修辞法

  • 3句切れ
  • 序詞
  • 倒置
  • 掛詞

 

「かくとだにえやは」の意味

・「これほどいえないので」の意味

「いぶき」は掛詞

・いぶき…「言う」と「伊吹(山)」の掛詞。

さしも草

お灸に使われるもぐさのこと。

そのあとの「さしも」を引き出す序詞

 

解説と鑑賞

恋しい女性に初めて送った歌。

恋していると率直に言えないけれども、あなたに恋焦がれているのですよ、という気持ちを表しています。

上句は、掛詞を用いた巧みな序詞で、言葉では表現できない胸の内を、燃えるもぐさの比喩によって視覚的に相手に伝えようとする工夫が凝らされています。




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