心あてにそれかとぞ見る白露の光添へたる夕顔の花『源氏物語』  

広告 和歌

心あてにそれかとぞ見る白露の光添へたる夕顔の花『源氏物語』

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心あてにそれかとぞ見る白露の光添へたる夕顔の花 『源氏物語』から有名なよく知られた和歌を現代語訳付きで解説を記します。

この歌は、NHK大河ドラマ『光る君へ』第2回に登場しています。

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心あてにそれかとぞ見る白露の光添へたる夕顔の花の和歌

NHK大河ドラマ『光る君へ』第2回では、主人公紫式部こと、まひろ がこの歌を代筆するというシチュエーションで用いられたのがこの和歌です。

この和歌は『源氏物語』に記されている和歌の一つです。

和歌の読み

心あてにそれかとぞ見る白露の光添へたる夕顔の花

こころあてに それかとぞ みる しらつゆの ひかりそえたる ゆうがおのはな

作者と出典

作者:夕顔(『源氏物語』に登場する女性の名)

出典:『源氏物語』第4帖「夕顔」

和歌の現代語訳

心あてにそれかとぞ見る白露の光添へたる夕顔の花

当て推量にそれかと思って摘んでみた、白露の光る夕顔の花を

和歌の意味

あの評判に聞いているお方かと思います。夕顔の花に白露が宿って輝きを添えるようなすばらしい源氏の君様ではありませんか

和歌の解説

この和歌は源氏物語では源氏と交流を持つ夕顔という女性が初めて源氏と出会った時の歌です。

光源氏は訪問先の隣家に住んでいた女性、夕顔から上の歌を贈られます。

この歌の本歌

この歌の本歌は有名な下の歌です。

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和歌を贈る意図

夕顔が源氏を見かけてこの歌を贈るということは、あなたが誰かということだけではありません。

その時代に和歌を贈るということは、それをもってお近づきになりたいという心を表しています。

和歌はそして夕顔の花の添えられた扇と主に送られました。

光源氏はこれに対して、返歌として下の歌を贈ります。

光源氏の返歌

寄りてこそそれかとも見めたそかれにほのぼの見つる花の夕顔

意味:もっと近づいて、それかとはっきりと見届けたい。たそがれにぼんやりと見た夕顔の花を

つまり、夕顔というのが、夕顔の花を贈ってきた女性その人のことです。

夕顔はその花の名の通り夕方、黄昏時に咲く花なのでそのようにしか見ていないあなた様なので、もっとはっきり近くに寄ってみたい、つまり、お会いしたいという返事です。

「光る君」の和歌

NHK「光る君」では、ドラマの中でまひろが代筆したというのは他に、2首ありました。

ちりゆきて またくる春はながけれど いとしき君に そわばまたなん

いまやはや 風にちりかふ 櫻花 たたずむ袖の ぬれもこそすれ

これらの歌は『源氏物語』の中の歌ではなく、NHKのスタッフの製作であるそうです。

初めてでも読みやすい『源氏物語』の本。

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