水戸の江戸氏の和歌を見てきました「知られざる水戸の戦国時代」  

広告 和歌

水戸の江戸氏の和歌を見てきました「知られざる水戸の戦国時代」

※当サイトは広告を含む場合があります

水戸市立博物館で行われている特別展「江戸氏-知られざる水戸の戦国時代」を見てきました。

その中に鳥子江戸氏の和歌があったのでご紹介します。

「江戸氏-知られざる水戸の戦国時代」

スポンサーリンク




水戸市立博物館で行われている特別展「江戸氏-知られざる水戸の戦国時代」に行ってきました。

私は水戸の人ではないので江戸氏のことは知らなかったのですが、和歌の展示物があり、それがたいへん興味深いものでした。

江戸氏とは

江戸氏とは、有名な佐竹氏の前、戦国時に天正18年(1590)に佐竹氏によって滅ぼされるまでの間、およそ160年近くにわたり水戸城主として地域を治めていた武将です。

資料が少なく全貌がわかっていないところもあるとのことですが、今回様々な展示があり、江戸氏の統治の様子を伝えていました。

水戸市立博物館の特別展

もう終わりに近いのですが、水戸の町中の市立図書館脇にある展示館です。

3月10日まで、入場料は200円ですので、お気軽にお立ち寄りください。

※公式ページはこちら 水戸市立博物館

なお、写真撮影は許可するとの掲示があったので、展示物の一部パネルと共に展示の内容をご紹介します。

鳥子江戸氏と和歌

和歌は2つ展示があり、江戸氏の分家である鳥子江戸氏(とりのこえど)の和歌が展示されており、たいへん興味深いものでした。

鳥子江戸氏とは

鳥子江戸氏は水戸城の城主である江戸通房(みちふさ)の三男で、区別をつけるために鳥子江戸氏を名乗りました。

鳥子というのは、常陸大宮の地名に由来があります。

鳥子江戸氏と連歌

鳥子江戸氏は、和歌、特に連歌をたしなみ、歌会を開くほど文芸髄であったとのことです。

上記のパネルには当主以後も代々「家業として連歌とのかかわりを継続しています」とあります。

水戸にしても常陸大宮にしても都からはたいへん遠いところで、そのようなところで歌会が開かれていたというのが驚きでした。

水戸市の資料では

鳥子といえば、下野に近い片田舎である。そこの田舎武士が京の公卿たちと交わり、連歌会を興行したことは、その教養と財力とを示すものである。本家の江戸氏の文芸は伝えられてないが、恐らく、水戸でも連歌が行なわれたことであろう。すなわち真純の文芸は、水戸地方の文化の一端がたまたま実隆公記に記されたので、今日その遺芳を知ることができるが、その他の事蹟は江戸氏の滅亡と共に亡び去ったのであろう。―https://www.city.mito.lg.jp/uploaded/attachment/10827.pdf

鳥子江戸氏の和歌

鳥子江戸氏の和歌が残されていたのは、この板の扉です。

字は薄れていますが、こちらが現物ということで、今回が初公開の大変貴重なものです。

上がその、扉に記された文字の写しです。

歌の記された背景

この扉は、現大子町の宝仙寺の扉で、鳥子江戸氏はここに戦いの折寝泊まりしたことがあり、一度目にその扉に書置きを残しました。

そして2度目に泊まった時に、その自分の書置きを見た感慨から、新たに歌が記されたというものです。

一度目は、1510年、2度目が1526年と、16年の開きがあり、自身の書き込みに心を動かされて、その場で詠まれた和歌が書き込まれたのが上の扉です。

鳥子江戸氏の歌の意味

ここに記された歌は

ふたたびは見しとおもひし山里を又いてたのむえとの河内め

これは鳥子江戸氏自身の作品。

「えとの河内め」というのは、鳥子江戸氏の住んでいた城の名前が河内城であったことで、自分自身を指しています。

意味は

二度と訪れることのないと思っていた山里を再び訪れてあてにしてしまっているわたしであるよ

訳語の「あて」、原文「たのむ」というのは、そこを宿として泊まることを指しています。

もう一つの歌は

百人一首の43番、権中納言敦忠の歌

逢ひ見ての 後の心に くらぶれば 昔はものを 思はざりけり

で、現在と過去の対比の歌で、その時の心境に似通った歌として、憶えたまま記されたと思われます。

つまり、鳥子江戸氏はその歌を空で記憶しており、そのくらい和歌に通じていたといえます。

鳥子江戸氏の和歌の発見

この扉は近隣の住民によって保管されており、その後、江戸時代の学者がその扉と和歌を発見することになりました。

喜んだ学者たちは、和歌の記された扉を箱に収納して、その箱の蓋に墨書きで発見の喜びを又同じように、板に墨書きで記しています。

小山田氏は

天保2年(1831年)に水戸藩主・徳川斉昭の招聘を受け、小石川の江戸彰考館に出仕。文集の編纂や注釈に携わったほか、和歌の添削や有職故実の調査などにおいて諮問を受け[17]、後期水戸学にも影響を及ぼした。―出典:フリー百科事典Wikipedeia小山田与清

とあります。

こちらも和歌に通じていた小山田氏にとっても、戦国時代の鳥子江戸氏の和歌の発見は貴重な喜ぶべきものであったのです。

鳥子江戸氏の河内城

以下は、現在の河内城の様子です。

河内城の場所

国道293号線の北側の比高50m程の丘陵上に城跡が残っています。

河内状について詳しくは下のページに
常陸大宮のたからもの

特別展の概要

今回の特別展の概要です。

会 期
令和6年(2024)2月3日(土)~3月10日(日)

◇休館日
月曜日および2月13日(火) ※2月12日(月・休)は開館

◇開館時間
9:30~16:45

◇会 場
水戸市立博物館 4階・3階展示室

◇入場料
一般200円(20名以上の団体は150円)




-和歌

error: Content is protected !!