眞子さまの短歌「望月に月の兎が棲まふかと思ふ心を持ちつぎゆかな」の意味  

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眞子さまの短歌「望月に月の兎が棲まふかと思ふ心を持ちつぎゆかな」の意味

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眞子さまが、歌会始めで詠まれた短歌の作品が、注目を集めています。

「望月に月の兎が棲まふかと思ふ心を持ちつぎゆかな」の「月」は小室圭さんが記者会見で、眞子様をなぞらえて言った言葉であるのですが、「月」は夏目漱石に関係があるとも言われているのですが本当でしょうか。

眞子様の短歌作品を解説、鑑賞させていただきます。

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眞子さまの歌会始の短歌

話題になっているのは、眞子さまが、歌会始めで詠まれた下の和歌です。

望月に月の兎が棲まふかと思ふ心を持ちつぎゆかな

何となくロマンチックな印象を持つ歌ですよね。

これには、どのような意味が込められているのでしょうか。

 

歌会始めとは

歌会始というのは、毎年、年のはじめに、皇居において、天皇陛下の前で和歌が披露される催しです。

天皇皇后両陛下はもちろん、皇族の方々も皆さん参加して、歌を詠み合います。

テレビやラジオで見られた方は、歌がゆっくりゆっくり読み上げられるので、びっくりしたかもしれませんね。

今年のお題は「望」

そして、歌会は自絵には、毎年お題というのが決められています。

つまり、このような字を入れて読んでください、という、決まりに基づいて、皆さんが新年に心を一つにして、歌を詠み合うというものなのですね。

現代では、静かで厳粛な催しとなっていますが、古代には歌や踊りが付いた時もあったと思いますね。

当然眞子さまも、「望」という文字とテーマに基づいて歌を詠まれたわけですが、その歌が、 もしかしたら、婚約者である小室さんへの思いを告げるものではないのか、つまり”愛の短歌”ではないのか、と話題になっているのです。

さっそく、眞子さまのお歌を拝見させていただきましょう。

 

望月に月の兎が棲まふかと思ふ心を持ちつぎゆかな

先ほど説明した「望」(のぞみ)との言葉が入っていますね。これがお題の「望」です。

眞子さまは、それを「望月」という言葉にされています。

読みは「もちづき」と読みます。

望月は満月のこと

望月とは何かというと、これは満月のことです。

単なる満月というのではなくて、満月には、願いが叶うという暗黙の言い伝えのようなものがあるんですね。

古くは、藤原道長という人が、「この世をばわが世とぞ思ふ望月の欠けたることもなしと思へば」と詠んだものが有名です。

この歌の望月は、欠けたところがない満月というところに、ポイントがありそれと同じように自分の望みはすべてかなったぞ、という歌なんですね。

「月の兎が棲まふかと」

作者眞子様の”望み”はその”月”にあり、その中に住むという「月の兎」にさらにポイントがあります。

「棲まふ」

住むという漢字ではなくて、「棲む」という漢字が使われて、「棲む」が「棲まふ」となっています。

字数を合わせるためもあり、「すまふ」となったわけですが、この「ふ」は、「すまう」と発音します。

「う」は推量の助動詞

「ふ」は「う」の古い形、文語表記で、「う」は推量の助動詞。「~だろう」という想像です。

「棲むのだろう」という、そのような心について触れているのですね。

「持ちつぎゆかな」

「望つぎゆかな」の「持ちつぐ」は、「持つ」と「継ぐ」の二つの動詞が合わさった形の複合動詞。

「継ぐ」の意味は「続ける」です。

「ゆく」は「行く」、「ゆかな」の「な」は、〔意志・願望を表す終助詞で「何々したい。何々しよう」の意味です。

「持つ+継ぐ+行く」を合わせて「持ちつぎゆかな」で、持ち続けていこう、という意味になります。

 

眞子さまの月の短歌の意味

そうなると、眞子さまの歌の意味は、

「満月のあの月に、月の兎が住んでいるという話を心に持ち続けていこう」

ということになりますね。

歌人の梅内美華子さんの説明だと

「月に兎が棲んでいて餅つきをしている――。そんな昔話を信じる純真さを、いつまでも持ち続けていたい」

 

歌の音韻の綿では、「望月」と「持ち」、「棲まふ」「思ふ」の音の重なり、全体的に柔らかいやさしい歌調の素敵な歌なのです。

小室圭さんの「月」との関連

婚約者である小室敬さんは、記者会見の時に、下のように話しました。

ある日、夜空にきれいな月を見つけ、そのとき、思わず宮さまにお電話をいたしました。その後も、きれいな月を見つけますとうれしくなり、宮さまにお電話をおかけしています。宮さまは私のことを月のように静かに見守ってくださる存在でございます

この話の中では、「月」は「宮さま」、つまり、眞子さまのことなのですが、眞子さまもまた、月を見て小室山のことを思い出されておられる。

そして、今は婚約の続きが延期となっている状態であるけれども、望みを心に「持ちつぎゆかな」、持ち続けていこうというのが、歌の本当の意味なのではないか、と歌を詠んだ人に思わせる内容となっていますね。

皇族の方々は幼少期から和歌を詠む教育を受けておられるだけあって、寓意のある素晴らしい作品に仕上がっています。

夏目漱石のアイラブユーの訳

一方、今回眞子さまの作品が披露されるにしたがって、小室圭さんの「夜空にきれいな月を見つけ」というところが、夏目漱石のエピソードとの類似が指摘されています。

それは、漱石の教えていた学生が、「私はあなたを愛しています」と直訳したのに対して、「そんな言葉は日本語に存在しない。『月がきれいですね』とでも訳しておくのがよい。」と指導したという話なのです。

つまり、「月がきれいだ」ということ、それ自体が「アイラブユー」ということだというのですね。

ううむ、そうなると、小室さんも、眞子さまも「月」に関連するやり取りで、思いを伝えあっておられるのですね。

現代とは思えないほど、ロマンチックですね。

月という距離の遠さが、いくらかお寂しい印象ではありますが、小室さんはただいまも外国に留学中、お立場もあってご自由に会えることもなく、一般にはわからないご苦労もあるようです。

眞子さまのご婚約には、いろいろご意見もあるようですが、宮様の望みが叶い、お幸せになられるよう心より願っております。

皆様も、眞子さまの歌をお手本に、月の歌、そして、恋愛の歌をたくさん詠んでみてくださいね。




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