短歌

この世をばわが世とぞ思ふ望月の欠けたることもなしと思へば 藤原道長 千年の時

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こんにちは。まるです。
昨日の夜空の満月、皆さまはご覧になりましたか。
大きかったですね。上り始めの月の大きさには目を引かれてしまいました。

藤原道長の有名な短歌「この世をばわが世とぞ思ふ望月(もちづき)の欠けたることもなしと思へば」は、ちょうど千年前の今日23日に詠まれたというのです。

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藤原道長の有名な望月の短歌

平安時代の貴族、藤原道長(966~1027)が「この世をばわが世とぞ思ふ望月(もちづき)の欠けたることもなしと思へば」という短歌は、とてもよく知られていますね。

「望月」というのは、満月のこと。それが自分の望みに欠けたところがないということと重ねてあらわしたものです。

藤原氏の一族栄華を極めた心境が推し量れる一首ということで、短歌としてというよりも、そのような歴史の証としても、よく取り上げられて、人々に記憶われています。

千年前の今日とは?

この歌が詠まれたのが、千年前の11月23日ということなのですが、それは 平安の貴族・藤原実資(さねすけ)の日記「小右記(しょうゆうき)」や道長自身の日記に、この歌が寛仁2(1018)年10月16日に詠まれたということが書かれて残っているといいます。

調べてみると、明石市立天文科学館の井上毅(たけし)館長がこの日は確かに満月であったとのこと。

つまり。旧暦10月16日は、今年の11月23日ということなのです。

きっかり1千年の時をへだてて、満月を詠んだ道長のことが、月を介してまた人々の胸に思い出されるのですね。

実在する古(いにしえ)の人

短歌を見ると、本当にこのような古い時代にも生きている人がいて、また、詩歌を楽しむということを知っていたということが不思議に思われます。短歌は、彼らが本当に生きていたということの証でもあるのですね。

そして、そんなにも長い間、月は変わらずその満ち欠けの姿を私たちに示し続けてもいるのです。

昔の人は、なぜこのような自然のものを歌に詠んだのでしょうね。道長は千年の時を経て、満月が私たちに彼の歌を思い出させていることを考えてみたことがあったのでしょうか。

短歌と月と昔の人と今の世の私たち--この不思議なめぐりあわせを浮かび上がらせるかのように、今夜も月が照っています。

藤原道長[966~1028]

平安中期の公卿。兼家の五男。娘を次々と后に立て、外戚となって内覧・摂政・太政大臣を歴任、権勢を振るい、栄華をきわめた。晩年に出家し、法成寺を造営。関白になった事実はないが御堂関白(みどうかんぱく)と称された。日記「御堂関白記」がある。

 

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