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コロナ禍を詠む短歌 ”心の扉を開く鍵”朝日歌壇4月5日

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コロナ禍を詠む短歌が多数朝日歌壇に投稿されています。

新型コロナの感染者数が日に日に増加、コロナウイルスに感染せずとも、誰しもがその影響を受けることを余儀なくされています。

朝日新聞の投稿歌より、そのような生活を伝えるコロナの短歌をご紹介します。

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コロナ禍を詠む短歌

日本だけでなく人類の危機ともいえる、疫病、新型コロナ、この人類の危機を短歌で分かち合おうとして、朝日歌壇の投稿にもコロナウイルスとその影響下にある生活の様子を題材にした短歌が投稿されています。

コロナの脅威にもめげず、また、生活の制限される悲しみをも、歌に詠もうとする気概が素晴らしいですね。コロナの短歌をご紹介します。

無人の街の風景

東京は静かでひとけのない都市と記憶して散る今年の辛夷(こぶし) 東京都 畔柳和代

集団登校の子らも見守りのおじさんもみいんな消えた3月の朝 白山市 盛田和代

外出の自粛で、様変わりした街の風景を詠む歌。

テレビにも毎日のように映し出されて、驚きつつ眺めていますが、それを歌に詠まれたのも素晴らしい。

できなかった卒業式

卒業の日に教へ子と握手さへできず別れぬコロナ禍のため 春日井市 新海広之

式なくて子らの言葉は清らなりコロナは誰のせいでもないと 東京都 木付美穂

それ以上に、卒業式や入学式ができなかったということも寂しいことです。

「コロナ禍」の意味

一首目の「コロナ禍」の「禍」というのは、災いや禍事のこと。

辞書では「よろこばしくない事柄。不幸をひきおこす原因。災難。」

戦争の「戦禍」というのと同じことで、「コロナ禍」として使える言葉です。

休校だ友だちに会えず悲しくて今は一人で勉強してる(東京都)日野真穂

そして、家で過ごしている作者自身の姿。

だいじょうぶ、みんなが歌を見ているよ!さみしくないよ!

相撲の無観客試合の短歌

相撲の無観客試合を詠んだものも、多数投稿されました。

振る舞いをつぶさに見れば神事なる趣に満つ無観客相撲 東京都 山谷五兵衛

ひゅんひゅんと客無き土俵に響きいる弓の鋭く空(くう)を切る音 観音寺市 篠原俊則

耳で聞く相撲はとても清らかで祈りのような四股踏む響き 枚方市 東大路エリカ

横綱の土俵入りではすり足の音が聞こえる無観客場所(川崎市)小島敦

静かなる土俵にまわしを叩く音弓取式の弓宙を切る音(太田市)川野公子

こんなにも高く澄みゐし行司の声寂たる桟敷の館(やかた)を響かす(橿原市)神谷和美

観客のいない春場所呼び出しの声と力士の腹を打つ音(前橋市)荻原葉月

選者評は、

新型コロナウイルスの影響で外出を控える人々からテレビでの相撲観戦の歌が多く投稿された。第一首から第三首まで珍しい場面が数々見えて共感が湧く。--馬場あき子 朝日歌壇選者

 

 

他に、

買い物を終へて帰るとスプレーでくまなくわれを除菌する妻 札幌市 藤林正則

この歌も生活の具体的な一面を詠んでいて、外出が不安な今の状況がよく伝わります。
他に、今回の朝日歌壇で印象に残った歌は、

患者さんに殴られたあと少しだけ涙が落ちた看護師なのに(神戸市)康哲虎

康哲虎さんは、朝日歌壇賞を受賞された歌人。元ボクサーの後、看護師さんとなられました。

第34回朝日歌壇賞 元ボクサー康哲虎の短歌

もう一首印象に残ったものが、下の歌

三本のわが家の鍵の二本まで人の手にありわが死後のため(坂戸市)山崎波浪

私の家にも、自宅以外の同じ家の鍵があり、昨日たまたまその鍵のスペアを作ってきたばかりでした。

一本は自宅に、もう一本は、働いている家族が携帯して持つためです。

「死後のため」ではなくて、予期せぬことが起こった時に助け合うためです。

 

鍵は、一人で2本を同時には持ちません。鍵の数が、助けてくれる人の数でもありますね。

そして、”鍵”は誰にでも必要なものです。

コロナ禍のこのような時には、皆が助け合うために、短歌という鍵を持ちましょう。

しまっておいては鍵は役には立ちません。

家にこもっている時間が長い今だからこそ、たくさんの心の扉を開けるために、たくさんの歌を詠んでみましょう。

 

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