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終戦記念日に読みたい終戦と戦争の短歌 8月15日

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終戦の短歌、歌人は終戦をどのように受け止めたのかを短歌によっても知ることができます。

きょう8月15日の日めくり短歌は終戦記念日にちなみ、終戦と戦争に関わる短歌をご紹介します。

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終戦記念日に読みたい終戦の短歌

戦争の終結は、昭和20年。天皇陛下の放送によって、国民が戦争が終わったことを知ることになります。

その時の放送、玉音放送について詠んだ歌人の短歌があります。

 

戦ひに果てしわが子も聴けよかし。かなしき詔旨(みこと)くだし賜(た)ぶなり

作者:折口信夫

作者折口信夫は、養子である藤井春洋を戦争で失いました。 

その子に呼びかける形で、玉音放送があったことを述べています。

詳しい解説

折口信夫の短歌「戦ひに果てしわが子も聴けよかし」【日めくり短歌】

新島ゆ疎開せる翁(おう)とつれだちて天皇のみこゑききたてまつる

作者:斎藤茂吉

斎藤茂吉は、疎開先の山形県で放送を聴きますが、短歌においては、ただその事実のみを述べています。

関連記事:
斎藤茂吉『小園』より終戦後の悲哀を詠った作品

 

あなたは勝つものとおもってゐましたかと老いたる妻のさびしげにいふ

作者:土岐善麿

玉音放送を聞いたあとの妻の言葉です。妻は勝つとは思っていなかった、けれども、「さびしげに」が負けたことの決定的になったことへの反応、そしてそれまでのあきらめに似た形を物語ります。

 

新しき常に照る日の広き心吾等かならず立たざらめやも

土屋文明の「終戦の日」と題する三首。

「立たざらめやも」とは、「立ち上がらないでいられようか」という意味となります。

他に、

目の前にすでに破れし過去ありて新しく作る新しき喜び

苦しみは血しほ汗垂り下るとも正しき命生きざらめやは

終戦で気落ちする自分自身と同胞を鼓舞する短歌の内容です。

 

一般の短歌

以下は、一般の短歌です。

防空壕掘る手を止めて聞くラジオ玉音放送意味不明なり

作者:園田秀壽

ほとんどの人には、ラジオの音声が悪くて聞き取れなかったという話もあります。

とにかくも、それでどうやら戦争が終わったようだ、と伝わったとの証言があります。

一般より「八月の歌」入選作品。八月の歌については

「八月の歌」平和への思い詠んだ短歌入賞55首決まる朝日新聞社

猛り鳴くの声聞く昼下がり玉音放送聞きし記憶も

作者:真栄城和子

追想の歌。蝉の声に放送のことを思い出すという作者の感慨です。

 

妻と子を荼毘に付したる翌日に玉音放送聞くは悲しも

作者:坂田壽美子

「八月の歌」入選作より。

戦争の本当に悲しい一面です。あと数日、戦争が早く終わっていたならば。この思いは、家族を戦争で亡くした人には、忘れられないものでしょう。

終戦記念日は、「記念日」とはいっても、喜びの日ではありません。戦後に生れた私たちは、そのことをよくよく知る必要があります。

そうしてはじめて、平和の大切さを身に沁みて知ることができるのです。

きょうの日めくり短歌は、終戦記念日にちなみ、終戦の短歌をご紹介しました。

 

それではまた!

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