短歌・和歌

本居宣長の和歌「敷島の大和心を人問はば朝日に匂ふ山桜花」の意味

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本居宣長の和歌に、有名な「敷島の大和心を人問はば朝日に匂ふ山桜花」という歌があります。

本居宣長の忌日にちなみ、きょうの日めくり短歌はこの歌の意味について解説します。

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敷島の大和心を人問はば朝日に匂ふ山桜花

読み:しきしまの やまとごころを ひととわば あさひににおう やまざくらばな

作者

本居宣長 1730年-1801年

 

本居宣長の和歌 現代語訳と意味

大和心とは何か、人に問われたならば、朝日に照り輝く山桜の美しさ、麗しさに感動する、そのような心だと答えます

語句の解説

  • 敷島の…読みは「しきしまの」。大和にかかる枕詞で特に意味はない
  • 大和心…大和魂に同じ 日本人の心の意味
  • 人問わば…仮定法 「問われたならば」
  • におう…花の匂いのことではなくて、 「鮮やかに色づく。特に、赤く色づく。また、色が美しく輝く。照り映える」の意味

「敷島の」の歌

「敷島の」の使われた和歌は、万葉集に有名なものがあります。

しきしまの大和の国は言霊のさきはふ国ぞまさきくありこそ 言霊信仰の万葉集の和歌

磯城島の日本の国に人二人ありとし思はば何か嘆かむ【万葉集】

本居宣長の和歌の解説

山桜は、花と葉が一緒に見られる桜ですが、本居宣長は、この山桜が好きで、遺言には「墓に山桜を植えるように」と図画と共に記したくらいだったといいます。

この歌は、本居宣長の辞世の句ではありませんが、代表的な作品として扱われています。

大和心とは

歌の「大和心」というのは、広く「日本人の心」のことです。

本居宣長は、国文学者であり、多く日本の文学の中に脈々とつながる、「大和心」を見ていたものとも思われます。

戦争との関連

ただしこの歌は、他にも太平洋戦争の時に愛国百人一首の一つに選ばれた他、さかんに引用がなされました。

「10月20日(中略)神風特別攻撃隊24機(うち特攻機は13機)は「敷島隊」「大和隊」「朝日隊」「山桜隊」と名付けられた。本居宣長の「敷島の大和心を人問はば朝日に匂ふ山桜花」にちなんだものである。

と大岡昇平が記しています。

他には、日露戦争中に、この歌からとった「敷島・大和・朝日・山桜」という官製品の煙草が作られたというエピソードもあります。

 

本居宣長の他の桜の和歌

朝日かげまちとるかたの梢より外山のさくら色ぞ添ひゆく

まちつけて初花見たるうれしさは物言はまほし物言はずとも

咲きにほふ春のさくらの花見ては荒らぶる神もあらじとぞ思ふ

桜花ちる木のもとに立ちよりてさらばとだにも言ひて別れむ

里人い桜うゑつぐ吉野山神の御みためと桜うゑつぐ

本居宣長について

本居宣長の忌日は、享和元年9月29日(西暦 1801年11月5日)。

江戸時代の国文学者であり、荷田春満、賀茂真淵、平田篤胤とともに「国学の四大人(しうし)」の一人とされています。

きょうの日めくり短歌は、本居宣長の忌日にちなみ、本居宣長の代表的な和歌をご紹介しました。







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