古今・新古今集

今日ごとに今日や限りと惜しめどもまたも今年に逢ひにけるかな 藤原俊成

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今日ごとに今日や限りと惜しめどもまたも今年に逢ひにけるかな

藤原俊成の代表作として知られる、有名な短歌の現代語訳、品詞分解と修辞法の解説、鑑賞を記します。

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今日ごとに今日や限りと惜しめどもまたも今年に逢ひにけるかな

現代語での読み:きょうごとに きょうやかぎりと おしめども またもことしに あいにけるかな

作者と出典:

藤原俊成 新古今集706

和歌の意味

毎年、暮のこの日になるたびに、今日も限りかと惜しむのだが、またまた今年の今日に会えたことだ

他の年の暮れの歌は
年の暮れの和歌・短歌 西行 藤原俊成 俊成女 新古今集他【日めくり短歌】

句切と修辞法

  • 句切れなし

※係り結びの解説は下の記事に

語句と文法

・けふごとに…「ごとに」の漢字は「毎に」。意味は「~するたびに」

・けふや…「や」は疑問の係助詞。「きょうが限り、最後となるのだろうか」の意味

・限り…「今日限り」の意味。最後。

・ども…逆説の接続助詞

・あひにけるかな… 基本形「逢う」+詠嘆の助動詞「けり」+詠嘆の助動詞「かな」




解説と鑑賞

藤原俊成の千五百番歌合の和歌。

新古今和歌集の「歳暮」の項、16首の最後の歌になるので、「今日」は大晦日を指すと思われる。

没年1204年の俊成はこの時代でも90歳まで長生きをしており、「今年の大みそかである今日が最後の大晦日となるのか」と毎年思ったというところは、実感でもあるだろう。

これについて歌合の評は

「まことにあはれに侍るものかな」

との蓮経の判が見られ、事実と実感に基づく歌が、評者の感慨を詠んだのだろう。

本歌取りの本歌としては、伊勢物語の

「惜しめども春の限りのきょうの日の夕暮にさへなりにけるかな」

が挙げられる。

藤原俊成について

藤原俊成(ふじわらのとしなり)

1114-1204 平安後期-鎌倉時代の公卿(くぎょう),歌人。〈しゅんぜい〉とも読む。「千載和歌集」の撰者。歌は勅撰集に四百余首入集。
小倉百人一首 83 「世の中よ道こそなけれ思ひ入る山の奥にも鹿ぞ鳴くなる」の作者。

作歌の理想として〈幽玄〉の美を説いた他、『新古今和歌集』(1205)や中世和歌の表現形成に大きく寄与。
歌風は、不遇感をベースにした濃厚な主情性を本質とする。
藤原定家は子ども、寂連は甥、藤原俊成女は孫だが養子となった。他にも「新古今和歌集」の歌人を育てた。

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