令和

中西進「令和」考案者インタビュー「元号は一国のライフインデックス」

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政府は新元号「令和」の選考過程で、朝日新聞の取材に対し、複数の政府関係者が「令和」を考案したのは国文学者で、万葉集研究第一人者の中西進氏だったことを認めました。

新聞掲載の中西氏のインタビューから、万葉集に関するところを提示します。

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「令和」考案者は中西進氏


中西進氏は万葉集の研究で第一人者として知られているため、これまでも元号発表直後から考案したのは中西氏ではないかと言われてきました。

「万葉集」研究の第一人者 中西進氏とは

1970年に著書「万葉集の比較文学的研究」などで日本学士院賞を受賞。

94年には、宮中行事歌会始天皇陛下に招かれて歌を詠む「召人」を務められました。

現在は、国際日本文化研究センター名誉教授を務めておられます

万葉集に関する著作は研究書から一般向けまで多数あります。

一般向けのものは、大変やさしくわかりやすく書かれています。

 

 

「令和」は有識者9人中8人が支持

新元号決定する「元号に関する懇談会」に出席した有識者は9人。
その9人全員が、 国書を典拠とする案を支持したということです。

その際の理由は

・日本の文化伝統に目を向けるきっかけになる(国書典拠について)
・美しく心を寄せ合って文化を生んで行こうという象徴(「令和」について)
・漢字としてわかりやすくかつ極めて新鮮みがある(同)

上記のような理由で9人中8人が「令和」を指示し、「令和」に決定されたということです

 

中西進氏インタビュー

中西進氏のインタビューが朝日新聞に掲載されました。

中西氏は、世論調査で8割を超える人が「令和」を良いとしていると最初に話した上で、以下のようにインタビューに答えました。

「梅の花の歌の序」について

「令和」の典拠である万葉集の「梅の花の歌の序」は九州の太宰府に役人ら32人が集まって開かれた梅花の宴についての説明文です。

誰か一人が歌を詠んでいるのではなく、32人が歌を通して集い、心を通じ併せている姿、その和がいいと思います。

「令」の字について

辞書を引くと、「令」とは善のことだと書いてあります。

原義が善から派生して、この文脈では「令嬢」「令息」にもなるし、良いことを他人にさせようとすれば「命令」にもなります。

そして、「令」に一番近い日本語は何かといえば、「うるわしい」という意味です。

「うるわしい」と「美しい」はイコールではありません。「うるわしい」は整っている美しさのことです。

「令和」の典拠について

王羲之の「蘭亭序」、詩文集「文選」の「帰田賦」のことですね。

確かに型式などに共通性を見出すことも可能ですが、文脈や意味がかなり異なるので、典拠に当たるとは思いません。

そもそも僕は出典が何かより、その言葉がどのような表現かの方が大事だと考えます。

重要は変容であり、万葉集も単なるものまねではない独自性に到達しています。

文化や文明は変容を肯定的に認めることによって育まれるものです。

万葉集における庶民の歌とは

万葉集には防人の歌がたくさんありますが、特徴的なのはその多くに、作者名が書かれていることです。

戦争では兵士は消耗品とされ、万単位でカウントされる存在ですが、万葉集は防人の人々に固有名詞を与えているのです。

万葉集の政治利用について

(インタビューアーが大伴家持の「海行かば」が歌として利用されていることを例に挙げたことに対し)

二度とあってはならないことだったと思います。国家主義的・軍国主義的な便宜のために、権力者に古典が利用されてしまった例です。

元号は一国の「ライフインデックス」

元号も、天皇の誕生と共に生まれるものです。

新たに誕生したものに名づけられるもの。一国のライフ・インデックス「生命の索引」ではないかと考えます。

中西進氏のインタビューから「万葉集」に多くかかわる部分をご紹介しました。

「令和」選考の様子や議事内容は、明らかになっておりませんが、皆さんは「令和」をどう受け止められたでしょうか。

新しい元号が皆様に愛されて、また新しい世が長く続いていきますように。

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