和泉式部

和泉式部の和歌一覧 代表作と有名な作品

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和泉式部の代表作和歌作品、娘小式部内侍との死別や恋愛遍歴の生涯の歌、夫への挽歌など有名でよく知られた秀歌一覧をまとめます。

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和泉式部の和歌一覧

和泉式部は、平安中期の女流歌人。中古三十六歌仙の一人、情念溢れる個性的な歌風として知られています。

和泉式部の和歌の代表作品を選び、現代語訳をつけて、以下に一覧にまとめます。

各短歌の詳しい解説は、リンク先の個別詳細記事にてご覧ください。

※なお、和泉式部日記の和歌については下の記事に

 

和泉式部の和歌代表作品

和泉式部の代表作として、あえて3首を選ぶとしたら、百人一首に採られた歌を含め、下の3つがあげられます。

一首ずつ現代語訳を記します。

あらざらむこの世のほかの思ひ出に今ひとたびの逢ふこともがな

現代語の読み:あらざらん このよのほかの おもいでに いまひとたびの おうこともがな

出典

百人一首56番  後拾遺和歌集

現代語訳と意味:

もうすぐ死んでしまうこの世、あの世へ行く思い出に 今一度お会いしたいものです

この歌の解説を読む

 

物おもへば沢の蛍も我が身よりあくがれ出づる魂かとぞみる

現代語の読み:ものおもえば さわのほたるも わがみより あくがれいづる たまかとぞみる

出典

出典:後拾遺集 雑六

現代語訳:

物思いをしていると、沢を飛び交っている蛍の火も、自分の身から離れ、さまよい出た魂ではないかと見えたことだ。

この歌の解説を読む

 

黒髪の乱れも知らずうち臥せばまづかきやりし人ぞ恋しき

現代語の読み:くろかみの みだれもしらず うちふせば まずかきやりし ひとぞこいしき

出典

後拾遺和歌集恋三 755

現代語訳:

黒髪の乱れるのもかまわずにこうして横たわっていると、この髪を手でかきあげた人が恋しく思われる

この歌の解説を読む

 

和泉式部の他の和歌作品

それ以外の和泉式部の有名な和歌作品をあげていきます。

今はただそよその事思ひ出でて忘るばかり憂きふしもがな

読み: いまはただ そほそのことと おもいいでて わするばかりの うきふしもがな

作者と出典

後拾遺 573

現代語訳と意味

夫に先立たれた今はただ「そう、そんなことがあった」と楽しいことを思い出しては泣くばかりで、いっそ宮のことを忘れたくなる程の辛い思い出があればよかったのに。

解説のワンポイント

夫のが敦道親王が27歳で亡くなった時の歌。

このときの挽歌は、『和泉式部続集』に親王哀悼歌は百二十余首を数える。

 

捨て果てむと思ふさへこそかなしけれ君に馴れにし我が身とおもへば

読み: すてはてんんと おもうさえこそ かなしけれ きみになれにし わがみとおもえば

作者と出典

後拾遺 

現代語訳と意味

捨ててしまおうと、そう思うことさえ切ない。あの人に馴染んだ我が身と思えば

解説

敦道親王逝去後の挽歌。詞書に「おなじころ、尼にならむと思ひてよみ侍りける」とある。

「捨て」は俗世を捨てて、仏門に入ることを指す。

 

今宵さへあらばかくこそ思ほえめ今日暮れぬまの命ともがな

現代語での読み:こよいさえ あらばかくこそ おもおえめ きょうくれぬまの いのちともがな

出典

後拾遺和歌集恋二、711

現代語訳と意味

今夜さえ生きていたら、またこんなに辛く思うでしょう。いっそ今日の日が暮れないうちに死んでしまいたい

解説

夜に相手が来てくれないために、今夜もそのような思いをするのがつらい。

夜の来る前に死んでしまいたいという嘆きの歌。

 

暗きより暗き道にぞ入りぬべき遥かに照らせ山の端の月

読み:くらきより くらきみちにぞ いりぬべき はるかにてらせ やまのはのつき

出典

拾遺集 巻二十 哀傷

現代語訳と意味

暗いところから、またいっそう暗い道に入っていく。山の端に出ている月よ、はるか遠くまで光を照らしてください。

解説

詞書に「性空上人のもとに、よみてつかはしける」とあり、上人に救いを求める歌。

鴨長明が『無名抄』の中で彼女の代表歌としている。

「暗きより暗き道に」は『法華経』のことばで、煩悩から煩悩へと仏の救いを知らずさまようことをさす。

「山の端の月」は仏教の「真如の月」。衆生を救い導く仏教の真理の力で、性空上人の力添えを頼むもの。

 

とどめおきてだれをあわれと思ふらむ子はまさるらむ子はまさりけり

読み:とどめおきて だれをあわれと おもうらん こはまさるらん こははまさりけり

出典

後拾遺和歌集 巻第十 哀傷

現代語訳

あの娘は私達を残して亡くなったが、娘が誰の事を深く思うのかというと、やはり子供達のことだろう。私が亡くなった娘をこんなにもつらくも思うように

解説

娘の小式部内侍が亡くなった後の歌。

「小式部内侍なくなりて、むまごどもの侍りけるを見てよみ侍りける」の詞書がある。

歌意は、子どもを置いて亡くなった娘と、子どもを亡くした娘を重ねて、子を思う親の気持ちに焦点をあてたもの。「とどめおきて」の主語は内侍。

和泉式部の特徴と歌風

即興即詠の日常詠はもとより、定数歌や連作、題詠など制約のある詠作のなかにも、式部の鋭敏な感性と揺らめく情念はみごとに形象化されており、新鮮で自由な用語を駆使したその叙情歌の数々は、平安中期最高の歌人の名にふさわしい作品群として輝いている。

・・・

その和歌は真情がそのまま歌となったような趣があるが,率直で大胆な作風は当時にあってきわめて個性的であり,現代に至るまで高い評価を受けている。―コトバンクより

和泉式部について

和泉式部 (いずみしきぶ)

生没年不詳 平安時代中期の歌人。
中古三十六歌仙の一人。大江雅致(まさむね)の娘。和泉守橘道貞と結婚し小式部内侍を産む。また、為尊(ためたか)親王、敦道(あつみち)親王と恋愛し、のち藤原保昌と再婚するなど一生を恋愛に終始し、情熱的な歌をよんだ。「和泉式部集」「和泉式部日記」がある。。娘は小式部内侍だが、万寿2年(1025)に先立たれている。

。―コトバンクより

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