初代神武天皇の建国記念の日の和歌【日めくり短歌】  

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初代神武天皇の建国記念の日の和歌【日めくり短歌】

2022年2月11日

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建国記念日は国の建国を記念する日です。

日本の初代天皇である神武天皇の和歌他、建国記念日に関連する短歌をご紹介します。

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建国記念の日

建国記念日は、初代天皇の神武天皇が即位したとされる日で、「建国をしのび、国を愛する心を養う日」として制定されました。

もともとは紀元節という祭日だったのですが、戦後にGHQの反対で廃止になりますが、 その後、建国記念の日という祝日になって、今に至っています。

※古事記と他の歌については
古事記の有名な和歌 代表作品3首を解説

初代天皇は神武天皇

「紀元節」の日付は古事記や日本書紀で初代天皇とされる神武天皇が即位した日に由来しているとされています。

古事記の中の、神武天皇の和歌は6首あり、定型の短歌の形のものは下の御歌です。

意味は

葦原の繁(しげ)こき小家(をや)に菅畳(すがたたみ)いや清(さ)や敷きて我が二人寝し

読み:あしはらの しげこきおやに すがたたみ いやさやしきて わがふたりねし

作者と出典

神武天皇(じんむてんのう) 『古事記』

歌の意味

葦原にある葦の繁った小屋に、菅のむしろを清め敷いて、私は妻と夜を過ごした

解説と鑑賞

初代神武天皇が妻を迎えた時の、相聞の歌。

神武天皇が皇后として迎えたのは、日本の神話で大国主命(おおくにぬしのみこと)の孫であり、事代主命(ことしろぬしのみこと)の娘とされる比売多多良伊須氣余理比売(ひめたたらいすけよりひめ)です。

神武天皇は豊かで平和な国づくりをめざして、九州高千穂の宮から東に向かい、艱難辛苦(かんなんしんく)を経て、畝傍(うねび)山の麓の橿原に都をひらき、この地で即位式を行いました。

この即位の日が、2月11日とされているのです。

 

倭健命 ヤマトタケルの和歌

もうひとつ、倭健命(やまとたけるのみこと)の詠んだ和歌をご紹介します。

倭は国のまほろばたたなづく青垣山籠れる倭しうるわし

読み:やまとは くにのまほろば たたなづく あおかき やまごもれる やまとしうるわし

作者と出典

倭健命 (やまとたけるのみこと) 「古事記」

歌の意味

大和は国の中でも最もよいところだ。重なり合った青い垣根の山、その中にこもっている大和は美しい

ヤマトタケルノミコトとは

ヤマトタケルノミコトは第12代景行天皇の子、列島を統一するために東奔西走して戦った皇子として知られています。

実際にやったことといえば、天皇の命令で南九州の熊襲、東北の蝦夷を討って、大和政権の支配地を広げたということで、いわば、古代の勇者、英雄といえます。

その頃の日本は、まだ全部が天皇の支配下にあったわけではなかったのですね。

■この歌についての詳しい解説は

倭は国のまほろばたたなづく青垣山籠れる倭しうるわし 倭健命

■日本初の和歌はこちらの歌です

八雲立つ出雲八重垣妻ごみに八重垣作るその八重垣を 日本初の和歌の意味

 

今日は、建国記念の日にちなみ、初代天皇と古代の日本を詠んだ短歌をご紹介しました。

・日めくり短歌一覧はこちらから→日めくり短歌




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