この夕降りくる雨は彦星の早漕ぐ舟の櫂の散りかも 万葉集の七夕歌より  

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この夕降りくる雨は彦星の早漕ぐ舟の櫂の散りかも 万葉集の七夕歌より

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この夕降りくる雨は彦星の早漕ぐ舟の櫂の散りかも 万葉集の柿本人麻呂歌集に収録されている、万葉集の七夕歌の現代語訳と意味を解説します。

この歌は、7月7日の朝日新聞の天声人語で紹介されました。

万葉集の七夕の歌

万葉集にある七夕の和歌と七夕関連の歌は、全体で130首以上あるとされています。

主に巻第10「秋の雑歌」に98首あるものが代表的な七夕歌とされています。

七夕伝説というのは中国から伝わったもので、ひじょうに古く万葉集の時代から七夕の和歌が詠まれて現代に至ります。

万葉集にある七夕歌全文はここから。
万葉集の七夕の和歌

近代短歌と現代短歌の七夕の歌は下の記事に
七夕の短歌 近代から現代短歌 

 

この夕降りくる雨は彦星の早漕ぐ舟の櫂の散りかも

読み:このゆうべ ふりくるあめは ひこぼしの はやこぐふねの かいのちりかも

作者と出典

作者不詳

万葉集 柿本人麻呂歌集

和歌の意味

七月七日のこの夕べに天から降ってくる雨は、彦星が天の川を楫でこいで渡る水のしぶきかもしれない

解説

織姫と牽牛は天の川にて1年の1度会うことができる。

2人の恋人たちはその日を一年中待ちわびているのです。

牽牛は、銀河を渡り天の川を船で進むという想像です。

織姫に早く会いたいと懸命に船をこぐ。そのしぶきがパラパラと降ってくる。

雨がふると七夕の牽牛のもたらすものなのだなあというファンタジックな内容です。

七夕と舟

七夕の織姫と牽牛の二人は何を交通手段とするかというと「舟」というのが万葉集の定番です。

1996 天の川水底さへにひかる舟泊てし舟人妹と見えきや
1998 吾(あ)が恋を嬬(つま)は知れるを行く舟の過ぎて来(く)べしや言も告げなく
2022 相見まく飽き足らねどもいなのめの明けゆきにけり舟出せむ妹

彼らが舟に乗っている光景というのが大変多いのですが、「天の川」を川に見立てたためなのでしょう。

それと、もう一つ当時、長い距離を移動する手段として、船が大切な乗り物であったこともうかがえるかもしれませんね。

今日の日めくり短歌はペパーミントの日にちなみ、斎藤茂吉の薄荷の歌とエピソードをご紹介しました。

それではまた!

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