万葉集とは 基礎知識まとめ  

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万葉集とは 基礎知識まとめ

2020年8月22日

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万葉集とは古い時代の日本の和歌集のことです。

万葉集の内容と構成、歌風の特徴、代表的な歌人と作品、元号「令和」の解説を含めてわかりやすくお知らせします。

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「万葉集」とは

「万葉集」は古代の和歌を集めた日本最古の和歌集です。

貴族から一般の人まで、都から田舎まで広い地域の歌がまとめられたもので、和歌の鑑賞だけではなく、古い時代の人の生活や出来事が伝わるものでもあります。

万葉集の名前の由来

「万葉」の意味は、「葉」は「世」、時代の意であり、万世まで伝わるようにと祝いの気持ちを込めたと考えられています。

・万葉集は奈良時代に成立した日本最古の歌集

・編纂者は大伴家持他複数説がある

・原文は万葉仮名で記された

・歌の作者は天皇や皇族、官僚などの他、歌が上手な歌人とされた人たち、一般民衆の歌も含まれる

・代表的な歌人は額田王、柿本人麻呂、山部赤人など

・歌の種類は「相聞・挽歌・雑歌」の3つに分類されている

 

万葉集の和歌について簡単に知りたい時は代表作をまず読んでください

万葉集の代表作和歌20首

もっと詳しく知りたい時は

万葉集の和歌一覧まとめと解説 現代語訳付き

 

万葉集の成立年

万葉集の歌の年代の範囲と成立年は

629年頃―759年頃

万葉集の最初の歌は629年頃から。

最後の歌は、天平宝字3 西暦でいうと759年頃の歌とされているため、万葉集が成立したのがその頃ではないかと考えられています。

古い時代のことなので、万葉集が成立した年ははっきりはわかっていません。

また、編纂は1度ではなく何度か繰り返されたという説があります。

万葉集の最初の和歌は短歌ではなく、長歌の下の歌です。

万葉集 最初の巻頭歌 「籠もよみ籠持ち」雄略天皇作長歌

万葉集の最後の和歌は

万葉集は何時代

万葉集を時代でいうと

飛鳥時代―奈良時代

上の年代を時代でいうと、始まりは飛鳥時代、成立の時期は奈良時代となります。

万葉集の時代

万葉集の成立は奈良時代ですが、だいたい90年にわたって詠まれた和歌が収録されていることとなります。

時代が長く収録された歌も多数であるため、全体が4期に分けられます。

それぞれの時期と特徴を簡単にまとめると以下のようになります。

4期 時代と年 代表的な歌人
第1期 壬申の乱(672)まで 額田王
第2期 平城京遷都(710) 柿本人麻呂
第3期 733年まで 山部赤人・山上憶良・大伴旅人
第4期 759年まで 大伴家持・大伴坂上郎女

それぞれの時期の和歌の特徴は以下のようになります。

区分 和歌の特徴
第1期 素朴な歌・宮廷儀礼の場で口誦
第2期 専門歌人の出現・万葉集の最盛期 記載文学へ
第3期 梅花の歌など
第4期 繊細・流麗 東歌・防人歌などの地方の歌

 

万葉集の作者(編纂した人)

万葉集を編纂した人は、大伴家持他、というのが通説です。

万葉集の後半は、大伴家持の作品が多く、「歌日記」のようになっています。

また、一番最後の歌が家持の歌で祝賀を示す内容になっていることなどから大伴家持が中心になってまとめられたのではないかと考えられています。

一方で、万葉集の編者ははっきりしていない、複数の人が関与したという説もあります。

※万葉集の作者と編纂について詳しくは

万葉集を作った人 編纂者は大伴家持 歌日記と万葉集最後の和歌

万葉集の原文

万葉集の原文は 万葉仮名(まんようがな)というもので書かれています。

当時はひらがながまだなく、中国から伝わった漢字の一つ一つに音を当てるような形で書かれていました。

万葉集の原文の例

万葉仮名とは下のようなものです。

多麻河伯尓 左良須弖豆久利 左良左良尓 奈仁曾許能兒乃 己許太可奈之伎

この読みは

「たまがわに さらすてづくり さらさらに なにそこのこの ここだかなしき」

となります。

※この歌の解説
多摩川にさらす手作りさらさらに何そこの児のここだ悲しき/東歌の労働歌

万葉仮名

万葉仮名が用いられた理由は当時はひらがなというものがなかったため、中国から伝わった漢字をそのまま利用して書かれていたためです。

そのため、万葉集の解読には大変長い年月がかかり、何度も訂正が加えられてやっと今の形になったものです。

中には現在でもまだ読み方の不明な言葉も残っているものがあります。

※原文について詳しくは下の記事をお読みください。
万葉集の和歌原文と現代語訳の対照

 

万葉集の構成

万葉集の時代の書物は「巻物」でした。

1枚の長い紙に記されており文字通り端から巻かれており、途中で切り取られたり、継ぎ足されたりして、一巻きとして成り立っていました。

短いもので8メートル、長いもので20メートルにもなるものでたいへん長いものでした。

万葉集はその巻物のかたちで、全部で20巻あったことがわかっています。

それぞれの内容は以下の通りです。

巻第一(雑歌)・巻第二(相聞・挽歌)・巻第三(雑歌・譬喩歌・挽歌)・巻第四(相聞)・巻第五(雑歌)・巻第六(雑歌)・巻第七(雑歌)・巻第八(春の雑歌・夏の相聞・秋の相聞・冬の雑歌)・巻第九(雑歌・相聞・挽歌)・巻第十(春の雑歌・秋の相聞・冬の雑歌)・巻第十一(旋頭歌・正に心緒を述ぶ・物に寄せて思を陳ぶ)・巻第十二(正に心緒を述ぶ・物に寄せて思を陳ぶ・羇旅に思を発す)・巻第十三(相聞)・巻第十四(東歌・相聞・雑歌・挽歌)・巻第十五・巻第十六(由縁ある雑歌)・巻第十七・巻第十八・巻第十九・巻第二十

巻1 雑歌
巻2 相聞歌・挽歌
巻3 雑歌・譬喩・挽歌
巻4 相聞歌
巻5 雑歌
巻6 雑歌
巻7 雑歌・挽歌・譬喩歌
巻8 春の雑歌・夏の相聞・秋の相聞・冬の雑歌
巻9 雑歌・相聞・挽歌
巻10 春の雑歌・秋の相聞・冬の雑歌
巻11 旋頭歌・正に心緒を述ぶ・物に寄せて思を陳ぶ
巻12 正に心緒を述ぶ・物に寄せて思を陳ぶ・羇旅に思を発す
巻13 相聞
巻14 東歌・相聞・雑歌・挽歌
巻15 由縁ある雑歌
巻16 由縁ある雑歌
巻17 大伴家持の歌中心
巻18 大伴家持の歌中心
巻19 大伴家持の歌中心
巻20 防人の歌

 

万葉集の内容

万葉集はその編纂の過程で以下のような構成を持っています。

万葉集の三大部立

相聞・挽歌・雑歌」の3つの分類のことを部立と言います。

相聞 男女の恋を詠み合う歌 1750首
挽歌 葬送 死を悲しむ歌 218首
雑歌 宮廷関係 行幸 宴会、旅の歌、自然、伝説 上記以外 2532首

※詳しくは

万葉集の三大部立 内容の解説と有名な和歌の例

三大部立以外の部立

万葉集には三大部立以外の部立もあり、他には

…長寿を祝い祈る歌

離別…地方赴任の官人たちをネグる別れの歌

羇旅(きりょ)…官人たちの旅での歌

物名(もののな)…隠し題

哀傷…死を悲しむ歌

…老齢、無常、不遇を嘆く歌

のように細分化されています。

 

万葉集の和歌の種類

万葉集に収められた和歌の種類は下の通りです。

長歌・・・形式が決まっておらず、古代の詩のようなもの

短歌・・・57577の現代の短歌と同じ形式

旋頭歌・・・577577の形式と字数の短歌

和歌というのは、これらの形式の詩歌の総称です。

 

長歌

五音と七音の句を3回以上繰り返した形式のものが多くみられます。

字数は決まっておらず、反歌としてそのあとに短歌が置かれることがあります。

長歌の例

天地の分れし時ゆ 神さびて 高く貴き駿河なる不尽の高嶺を 天の原振りさけ見れば 渡る日の影も隠らひ照る月の光も見えず 白雲もい行きはばかり時じくそ雪は降りける 語り継ぎ言ひ継ぎ行かむ 不尽の高嶺は

短歌

今の短歌の形と同じ 57577の31文字の定型の短歌です。

上の反歌は

田子の浦ゆうち出でてみれば真白にそ不尽の高嶺に雪は降りける

旋頭歌

577577の形式を持っていて、その他は短歌と同じです。

旋頭歌の例

うち渡すをちかた人に もの申す我そのそこに 白く咲けるは何の花ぞも

万葉集の旋頭歌 特徴と代表作一覧

 

万葉集の特徴

万葉集に収録された和歌は、その時代に固有の特徴がみられます。

万葉集の和歌の特徴を一言でいうと ”素朴・雄渾で格調が高い”こと。

その特徴を体現する言葉が、下の2つの言葉に集約されます。

  • 万葉調
  • ますらをぶり

※万葉調について詳しくは例を挙げて下に解説しています。

万葉調とは何か 歌人と作品の例

万葉集の特徴1「ますらをぶり」

万葉集を一言で表すキーワードが賀茂真淵が最初に名づけた「ますらをぶり」というものです。

「ますらをぶり」は賀茂真淵が、万葉集と万葉集以降の古今集の歌について「たおやめぶり」と対照して言った言葉です。

益荒男は男性的、たおやめは女性的という比喩的な意味合いです。

「ますらをぶり」と「たをやめぶり」賀茂真淵のいう意味と作品例

万葉集の特徴一覧

他に、万葉集の歌風の特徴は以下のようにまとめられます。

  • ・口誦(こうしょう)的・前記載的
  • ・歌謡や民謡とのつながり
  • ・古代の人の信仰の反映
  • ・歌の類似と集団性
  • ・相聞は求婚の問答歌

 

一つ一つについて詳しくは下の記事に解説しています。

万葉集の歌風まとめ

万葉集の表現様式

表現様式については 次の2つ「寄物陳思 きぶつちんし」「正述心緒 せいじゅつしんしょ」と言われるものがあります。

それぞれの詳しい解説は下の記事で読めます。

万葉集「寄物陳思」の表現様式

正述心緒 万葉集の作歌方法解説

 

「令和」の序文と「梅花の歌32首」

令和,梅花の歌,万葉集

新元号の「令和」の2文字は万葉集の中から採られました、

大伴旅人(おおとものたびと)の記したとされる、「梅花の歌32首」の序文の中にある下の箇所です。

初春の月にして、気淑(よ)く風(やわ)らぎ、梅は鏡前(きょうぜん)の粉(こ)に披(ひら)き、蘭は珮後(はいご)の香に薫る。

「令和」部分の現代語訳

この部分の現代語訳は

初春の良き月、気はうららかにして風は穏やかだ

梅は鏡台の前のおしろいのような色に花開き、蘭は腰につける匂い袋のように香っている。

というものです。

詳しい解説は以下の記事で読めます。

万葉集の「梅花の歌32首」序文原文と現代語訳

万葉集の梅の短歌・和歌 新元号「令和」の由来と「梅花の歌32首」

梅花の歌32首

梅花の歌32首の全部は下の記事で見られます。

万葉集「梅花の歌32首」現代語訳と解説 大伴旅人序文「令和」の出典

全32首はたいへん長いので、大伴旅人作の歌をまずご覧ください

我が園に梅の花散るひさかたの天より雪の流れ来るかも

 

大伴旅人「梅花の宴」の短歌解説

万葉集の作者

万葉集に収録されている人は、まず天皇と皇族、官僚などの和歌、そして、優れた歌人の歌、他に、一般民衆の歌があります。

・天皇と皇族、官僚など

・優れた歌人とされる人の歌

・一般民衆の歌

一般民衆の作者として名高いのが、東歌(あずまうた)・防人歌の作者。

東国で生活する地方の人たちだったり、防人とその妻など一般の人たちが含まれています。

万葉集「防人歌」の有名な短歌『万葉秀歌』掲載の歌から

万葉集の東歌秀歌一覧 現代語訳付きで紹介

これらの作者は、職業歌人といわれる人と、貴族の嗜みとして詠んだ人とに分けられます。

 

万葉集の歌人

万葉集には多く天皇とその一族、官僚の歌が収録されています。

天皇とその近くで歌を詠んだ人は

  • 額田王
  • 持統天皇
  • 大津皇子
  • 大伯皇女(おおくのひめみこ)
  • 志貴皇子
  • 元明天皇
  • 長田王

他に、天皇の係累や官僚ではなくても、優れた歌人たちもいます。

  • 柿本人麻呂(かきもとのひとまろ
  • 高市黒人(たけちのくろひと)
  • 山部赤人(やまべのあかひと)
  • 大伴旅人(おおとものたびと)
  • 山上憶良 (やまのうえのおくら)
  • 高橋虫麻呂(たかはしむしまろ)
  • 大伴坂上郎女 (さかのうえのいらつめ)
  • 大伴家持(おおとものやかもち)

それぞれの歌人がどのような歌を詠んだのかの代表作を挙げます。

歌人について詳しくは下の記事で代表作と共に読めます。

※万葉集の代表的な歌人一覧まとめ
万葉集の代表的な歌人一覧まとめ

※万葉集全体の代表作だけをざっと知りたいという時は下の記事で読めます。
万葉集の代表作和歌20首

額田王 (ぬかたのおおきみ)

額田王は初期万葉の女流歌人で、下の歌はどちらの歌もとてもよく知られるものです。

あかねさす紫野行き標野行き野守は見ずや君が袖振る
君待つと我が恋ひ居れば我が宿の簾動かし秋の風吹く

 

解説 額田王の万葉集の和歌一覧まとめ 初期万葉の女流歌人

持統天皇

持統天皇は女性の天皇で以下の歌は百人一首にも収録される有名なものです。

春過ぎて夏来たるらし白妙の衣ほしたり天の香具山

解説 春過ぎて夏きたるらし白妙の衣干したり天の香具山 持統天皇

大伯皇女(おおくのひめみこ)

大迫皇女は弟の大津皇子が処刑されたエピソードから大津皇子と共に、万葉集の悲劇の一つとその歌人として知られています。

わが背子を大和へ遣るとさ夜ふけて暁露に我が立ち濡れし

解説 大津皇子 大伯皇女の万葉集の和歌まとめ 大津事件の悲劇

柿本人麻呂(かきのもとのひとまろ)

柿本人麻呂は日本の古代の大歌人の一人で六歌仙にも選ばれています。

斎藤茂吉の研究書があります。

東の野にかぎろひの立つ見えてかへり見すれば月傾きぬ
近江の海夕波千鳥汝が鳴けば心もしのに古思ほゆ

解説 柿本人麻呂の万葉集の和歌代表作一覧

高市黒人(たけちのくろひと)

黒人は「漂泊の歌人」と呼ばれ、収録された歌の数は少ないものの、特徴的な歌で現代にも愛好者が多いです。

何処(いづく)にか船泊(ふなは)てすらむ安礼(あれ)の崎漕ぎ廻(た)み行きし棚無(たなな)し小舟
妹も我れも一つなれかも三河なる二見の道ゆ別れかねつる

解説 高市黒人の万葉集の全19首短歌と特徴

山部赤人(やまべのあかひと)

山部赤人は万葉集の大歌人の一人。

古今集にも収録されるこれらの歌も、広く知られている代表歌です。

田子の浦ゆうち出でてみれば真白にそ富士の高嶺に雪は降りける
若の浦に潮満ち来れば潟をなみ葦辺をさして鶴鳴き渡る

解説 山部赤人 代表作一覧

大伴旅人(おおとものたびと)

大伴旅人は大伴家持の父にあたります。

元号令和の元になる「梅花の歌」の序文を記した作者です。

世の中は空(むな)しきものと知る時しいよよますます悲しかりけり
験なき物を思はずは一杯の濁れる酒を飲むべくあるらし

解説 大伴旅人の代表作和歌一覧まとめ

大伴家持(おおとものやかもち)

大伴家持は万葉集を編纂したと言われる歌人。

父は大伴旅人で、万葉集の収録歌の最多であることから編纂者とみられています。

ふり放(さ)けて三日月見れば一目見し人の眉引(まよびき)思ほゆるかも
うらうらに照れる春日に雲雀(ひばり)あがりこころ悲しも独りし思へば

解説 大伴家持の代表作和歌一覧

山上憶良 (やまのうえのおくら)

山上憶良は子どもの歌や貧しさを主題にした貧窮問答歌など、万葉集でも特徴的な歌人です。

銀(しろかね)も金(くがね)も玉も何せむにまされる宝子にしかめやも
憶良らは今は罷らむ子泣くらむ其も彼の母も吾を待つらむそ

解説 山上憶良の万葉集の代表作和歌

高橋虫麻呂(たかはしのむしまろ)

高橋虫麻呂は短歌の他、長歌も多く詠んだ歌人。

手児名の歌、歌垣の歌もよく知られています。

富士の嶺(ね)に降り置く雪は六月(みなつき)の十五日(もち)に消(け)ぬればその夜降りけり
われも見つ人にも告げむ葛飾の真間の手児名が奥津城処(おくつきどころ)

筑波山の歌垣とは 万葉集の時代の風習

大伴坂上郎女(おおとものさかのうえのいらつめ)

旅人の妹。額田王以後最大の女性歌人で、恋愛の歌がよく知られています。

今もかも大城の山にほととぎす鳴き響(とよ)むらむわれなけれども
酒杯に梅の花浮かべ思ふどち飲みての後は散りぬともよし

恋ひ恋ひて逢へる時だに愛しき言尽くしてよ長くと思はば 大伴坂上郎女「万葉集」

万葉集の歌人の紹介はこちらから

万葉集の代表的な歌人を紹介

他の万葉集の有名な和歌の一覧は下からお探しください。

万葉集の和歌一覧まとめと解説 現代語訳付き

万葉集のトピック別記事

当ブログの万葉集のまとめの一覧です。

万葉集の解説書

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元号令和の考案者とされている著者中西進氏の本が人気です。

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万葉集の解説書の一番息の長く売れているのは、斎藤茂吉の記したものです。

一首ずつの解説が大変優れていながら簡潔に短く記されています。

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