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箸を持て我妻は我を育くめり仔とりの如く口開く吾は 島木赤彦 箸の日の短歌

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箸を持て我妻あづま)は我を育くめり仔とりの如く口開く吾は

きょう、8月4日は箸の日。「箸」の短歌として思い出されるのが島木赤彦の短歌。

今日の日めくり短歌は、アララギ派の歌人島木赤彦の短歌他の箸の短歌をご紹介します。

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箸を持て我妻あづま)は我を育くめり仔とりの如く口開く吾は

作者 島木赤彦

島木赤彦は長野県出身の歌人。

同時に、短歌の有名な結社「アララギ」を大きくしたことで知られています。

島木赤彦と「アララギ」との関わり

島木赤彦の職業は教員でしたが、職を辞し、妻子も故郷に置いて、アララギの編集のために上京。

正岡子規に始まった小さな結社は、伊藤左千夫の急逝を経て、赤彦の手によって、日本有数の巨大結社として成長したのです。

しかし、1925年、身体に異常を感じた赤彦は胃がんと診断され、翌年急逝してしまいます。

その前に東京に呼び寄せた家族に看取られたのは幸せな最期でしたが、前妻に早く死なれた赤彦は、アララギが軌道に乗って家族ともやっと落ち着いた生活ができるようになった矢先でした。

自宅で療養した赤彦

掲出歌は、自宅で療養を続けた赤彦が、妻に看取(みと)られているときの様子を詠ったもの。

「看取り」というのは、介護の意味です。

妻が箸をもって、赤彦に食事を食べさせてくれる。自らの様子を「仔とりのごとく」として、ひな鳥が親から口移しで餌をもらう様子のようだと思い浮かべています。

悲しい情景ではありますが、赤彦の晩年の穏やかな情景です。

島木家の養子に

この時の妻は、亡くなった前妻の妹でした。赤彦の急姓は久保田、島木家の養子となったので、前妻が亡くなると家や子どもを守るために、妻の妹を娶りました。

しかし、赤彦は家を離れている間に、教員仲間の中原静子と恋愛関係になったり、経済的にも大変なことが多く、妻はたいへんであったに違いありません。

また赤彦にしても、養子という立場であり、恋愛も自由にならず、決められた相手2人と結婚しなければなりませんでした。

当時の習慣とはいえ、このような家庭環境を元に、赤彦の独自の短歌観が形成されたという見方もあります。

赤彦の生活の様子については、息子さんの伝記が詳しく、感慨深いです。

島木赤彦の歌集。

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今日の日めくり短歌は、「箸の日」にちなむ箸の短歌をお届けしました。

それではまた明日!

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