古今・新古今集

見るままに冬は来にけり鴨のゐる入江のみぎは薄氷つつ 式子内親王

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見るままに冬は来にけり鴨のゐる入江のみぎは薄氷うすごほりつつ 式子内親王(しょくしないしんのう)の新古今和歌集に収録されている和歌の現代語訳と修辞法の解説、鑑賞を記します。

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見るままに冬は来にけり鴨のゐる入江のみぎは薄氷つつ

読み:みるままに ふゆはきにけり かものいる いりえのみぎわ うすごおりつつ

作者と出典

式子内親王(しょくしないしんのう)

新古今和歌集 638

現代語訳と意味

こうして目に見る通り冬は来たのだなあ。鴨のいる入江の水際に薄氷が張っている

語句と文法

  • 見るままに…「ままに」は「…とおりに」
  • みぎは…水際 水のほとり
  • 薄氷つつ…「氷る」に「薄」についたもの。「つつ」は反復ではなく、「していることよ」と訳せる

「つつ」について

「つつ」 〔動作の継続を詠嘆的に表す〕しきりに…していることよ。▽和歌の末尾に用いられ、「つつ止め」といわれる。本文を記述

句切れ

2句切れ

解説

後白河法皇の娘であった式子内親王(しょくしないしんのう、または、「しきしないしんのう」ともいう)が詠んだ冬の到来を詠んだ和歌。

視覚的にとらえた季節の変化を、そのまま描写をすることによって、的確に伝える。

2句切れで、先に結論を言い、その根拠を提示するという順番の構成で、結句は「つつ止め」としてさらに余韻を残している。

薄氷だけでも、冬の空気は表せるが、そこに「鴨のゐる」を置くことで、一層寒々とした感じを際立たせている。

式子内親王の歌人解説

式子内親王(しょくしないしんのう、または、「しきしないしんのう」

久安5年(1149年) - 建仁元年1月25日(1201年3月1日)

日本の皇族。賀茂斎院。新三十六歌仙、女房三十六歌仙の一人。後白河天皇の第3皇女。

和歌を藤原俊成に学び,憂愁に満ち,情熱を内に秘めた気品の高い作品を残した。

百人一首に採られた、以下の歌がもっとも有名。

玉の緒よ絶えなば絶えねながらへば忍ぶることのよわりもぞする/式子内親王百人一首解説








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