現代短歌

穂村弘「短歌は生きるための武器」朝日新聞インタビュー beフロントランナー

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穂村弘さんが、朝日新聞のbe「フロントランナー」に登場、インタビューに答えました。

見開きの2面に渡るロングインタビューで、とても興味深い内容でした

きょうの日めくり短歌は、穂村弘さんのインタビューに見る短歌観をご紹介します。

穂村弘さん 朝日新聞のインタビュー

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穂村弘さんが、朝日新聞のbeに登場、ロングインタビューで「短歌は生きるための武器になる」他の短歌観を語りました。

穂村弘さんと短歌

穂村さんが短歌を始めたのは、大学生の時。作り始めて1年で、角川短歌賞の次席に選ばれました。

受賞者は俵万智さん。口語短歌全盛の幕開けとも言えます。

その後、短歌集「シンジケート」でデビュー。

「ポップな口語短歌は若手歌人たちに強い影響を与えた」とありますが、若手の短歌界をけん引する立場におられると思います。

短歌界の外の人にも上手に歌の世界を紹介しているので、短歌人口が少なくなっている今、こういう役割の人は、とても大切だと思います。

 

朝日新聞インタビューの内容

以下に、穂村弘さんのインタビューの部分から印象に残ったところを抜き書きします。

穂村弘さん「批判は一切しない」

穂村弘さんは、現在も雑誌「ダ・ヴィンチ」の「短歌ください」で選者を務めておられますが、そこで印象的だったのが下の言葉。

投稿された作品に対しては、批判は一切しないそうですが、その理由は

「否定されないってわかったら、のびのび作れるでしょ」

これはいいことだなあと思います。

 

短歌というと、とにかく歌会で相手の歌を批評するということが伝統的に行われてきていますが、それにそぐわない、息苦しさを感じる人もおられますね。

少し前は「歌会こわい」という話題がありましたが、そういう雰囲気にはしないということなのでしょう。

穂村さんの場合、所属したのが短歌の同人誌「かばん」だったところも良かったのかもしれません。

 

 

今回のインタビュー部分で印象的だったのは、

短歌を作る時現実の似姿になるのは嫌で、避けたい。言葉の側がもう一つの現実を拓くような歌を目指したい

というところ。

それから、

短歌は昔の言葉で詠む格調高いものといった心理的バリアーをなくしたい

これが、口語短歌の入り口なわけですが、単に口語で詠むということではなくて、短歌の内容にもかかってくるスタンスだと思います。

そしてもう一つ、

いまだに名歌と言われる大伴家持の一首が本当にいい歌なのか?と考えてしまうことがある

ということなんですね。それで、短歌の入門書や評論を書かれているということでした。

 

それともう一つおもしろかったのは、穂村さんが下の歌の自註を述べていたところです。

校庭の地ならし用のローラーに座れば世界中が夕焼け

作者:穂村弘 歌集『シンジケート』

穂村さんによると、

校庭の地ならし用のローラーに座れば世界中が夕焼け」という歌も現実には世界中が夕焼けということはないけれど、子どもの感覚で詠んだ歌ですね

とのこと。

この歌の秘密が一つわかりましたね。

きょうの日めくり短歌は、穂村弘さんのインタビューから、穂村さんの短歌観をご紹介しました。

それではまた!

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