NHK朝ドラの短歌で話題の作品まとめ  

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NHK朝ドラの短歌で話題の作品まとめ

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NHKの連続テレビ小説「舞い上がれ」の短歌が話題になっています。

歌人の俵万智さんがドラマの登場人物である「貴司くんに捧ぐ…」としてツイッターに投稿をしたのがきっかけです。

俵万智さんの朝ドラの短歌、貴司の短歌のまとめ、短歌の監修、本当の作者についてお知らせします。

NHK朝ドラの短歌

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NHKで放送中の「舞い上がれ」は22年10月スタートの連続テレビ小説、いわゆる朝ドラのテレビ番組です。

主人公は女性のヒロインなのですが、登場人物の一人、赤楚衛二さんが演じる登場人物の梅津貴司は短歌を詠む青年です。

貴司くんは短歌だけではなくて詩を作ったり、言葉を紡いだりします。

ドラマの中の貴司くんの創作を楽しみに見ている方も多いことでしょう。

そして、この貴司くんの短歌に、歌人の俵万智さんが自らも返歌を詠んで贈ったものが話題となっているのです。

※他のNHKの話題の短歌は

大海の磯もとどろによする波われて砕けて裂けて散るかも 源実朝

源実朝の有名な和歌10首選

俵万智「貴司くんに捧ぐ」短歌

俵万智さんが「貴司くんに捧ぐ…」として詠んだものが下の短歌二首です。

千億の星の一つになりたくて心が空を舞いあがる夜

一瞬の君の微笑み永遠にするため僕は歌い続ける

これは以下のツイッターに投稿されたものです。

「貴司くん(とリュー北條)に捧ぐ」となっていますのでドラマを丹念にご覧になっているようですね。

一首ずつ見てみると

千億の星の一つになりたくて心が空を舞いあがる夜

このドラマのタイトルは言うまでもなく「舞い上がれ」(!)なのですね。

そして、主人公の名前ももちろん「舞」さんです。

舞さんはパイロット志望の女性なので、「千億の星の一つ」は舞さんが飛ぶ空とも関連しています。

 

一瞬の君の微笑み永遠にするため僕は歌い続ける

この「僕」が貴司君であり、俵万智さんは、貴司君に成り代わってこの短歌を詠んでいるのですね。

前日にツイート

俵万智さんは朝ドラに関心を寄せておられ前日には

「明日、7時半から10時まで飛行機だと気づき、頭抱えている。貴司くん、きっと恋の歌詠むよね… 地上のみなさん、ひと足先に舞いあがってください」

とツイート。

俵さんは飛行機に搭乗するのでドラマが見られない・・・

しかもドラマの内容は、ヒロインと貴司の関係が深まっていく佳境に入っているのです。

そこでその分を思い描きながら、ドラマが始まるより先に投稿されたということのようです。

 

作者の俵万智さんについて

俵万智さんは歌人、最新作の歌集「未来のサイズ」の中では息子さんを題材にした短歌を多く詠まれています。

息子さんにも近い年齢のドラマの若い主人公たちに重なるものがあるのかもしれませんね。

※俵万智さんについて詳しくは
俵万智短歌代表作まとめ

 

NHK朝ドラの貴司の短歌

これまでの貴司くんの短歌作品はどのようなものがあるのかというと

星たちの光あつめて見えてきたこの道をいく明日の僕は

-出典:NHK連続テレビ小説「舞い上がれ!」第33回

うーん、男の子なのにすごくロマンチックですね。

他にも

トビウオが飛ぶとき他の魚は知る水の外にも世界があると

-出典:NHK連続テレビ小説「舞い上がれ!」第44回

こちらは、なんとも哲学的で寓話的な世界です。

そして、話題になったのが下の歌

君が行く新たな道を照らすよう千億の星に頼んでおいた

-出典:NHK連続テレビ小説「舞い上がれ!」第78回

この短歌はなんと狭野茅上娘子

君が行く道の長手を繰り畳ね焼き滅ぼさむ天の火もがも

の本歌取りなのだそうです。

本歌の方は激しい相聞の歌なのですが、貴司くんの方の歌は何ともソフトな慈愛に満ちています。

本歌取りがどのように行われたのかの解説は下の記事に知るrしました。

※本歌取りの解説記事
君が行く新たな道を照らすよう千億の星に頼んでおいた 貴司の本歌取りの短歌

※本歌の解説記事:
君が行く道の長手を繰り畳ね焼き滅ぼさむ天の火もがも 狭野茅上娘子

 

本歌取りというのは、「元の歌の一部を借りて、その世界の味わいを生かしつつ、新しい展開を加える技法です」と俵万智さんがツイッターで解説しています。

 

※本歌取りについては

万葉集の本歌取りについて

本歌取りの有名な和歌の例一覧 新古今集・百人一首他

 

そして、

目を凝らす見えない星を 見るように一生かけて 君を知りたい

-出典:NHK連続テレビ小説「舞い上がれ!」第96回

これが貴司くんの舞さんへの相聞の歌というよりも、気持ちをストレートに告白した短歌といえます。

貴司くんの作品は、ドラマの中で「デラシネの日々」として歌集にまとめられていきます。

 

朝ドラの短歌の作者は

ドラマの中での短歌の作者は貴司君ですが、それでは短歌の実際の作者は誰なのでしょうか。

このドラマ「舞いあがれ!」の脚本を書いている作者が桑原亮子さん。

桑原さんは歌人でもあるので、このドラマの中の短歌は桑原さんが作者だと思われます。

他にも映画「心の傷を癒すということ」の脚本を担当されているそうです。

歌人の桑原亮子さんについて

wikipediaによると桑原さんの経歴は

桑原 亮子は、日本の脚本家、歌人。 京都府京都市出身、在住。早稲田大学第一文学部卒業。シナリオ・センター大阪校出身。中途失聴による重度の聴覚障害を持つ。―出典:フリー百科事典wikipedia「桑原亮子

とあります。

俵万智さんも早稲田出身なので、そのあたりからつながりがあるのかもしれません。

NHKの朝ドラの短歌のまとめ

今回のNHKの朝ドラはドラマの中で短歌が鑑賞できる内容となっているため、多くの若い世代の人の共感を呼んでいます。

このような形で短歌が広まるというのは思ってもみなかったですね。

ヒロインの舞さん初め、貴司くんには歌人として活躍を遂げていっていただきたいですね。




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