俵万智の短歌代表作、解説を記した作品を一覧にまとめます。
このページはインデックスです。各短歌の詳しい解説は、個別ページでご覧ください。
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俵万智短歌まとめ
歌人俵万智さんの代表的で有名な作品一覧です。
この味がいいねと君が言ったから七月六日はサラダ記念日
作者:俵万智 『サラダ記念日』
俵万智の処女歌集のタイトルを決めた代表作短歌が上の作品です。
最初は「唐揚げ」だったと後に作者が述懐していますが、「サラダ」の爽やかさが歌集の内容にぴったりです。
※この歌の詳しい解説ページは
この味がいいねと君が言ったから七月六日はサラダ記念日 俵万智
他にも
白菜が赤帯しめて店先にうっふんうっふんかたを並べる
あいみてののちの心の夕まぐれ君だけがいる風景である
思い出の一つのようでそのままにしておく麦わら帽子のへこみ
作者:俵万智 『サラダ記念日』
※詳しい解説ページは
思い出の一つのようでそのままにしておく麦わら帽子のへこみ 現代語訳
「寒いね」と話しかければ「寒いね」と答える人のいるあたたかさ
作者:俵万智 『サラダ記念日』
※詳しい解説ページは
「寒いね」と話しかければ「寒いね」と答える人のいるあたたかさ 俵万智
砂浜に二人で埋めた飛行機の折れた翼を忘れないでね
作者と出典
俵万智 『サラダ記念日』
歌の意味
歌の意味は、作者が誰かに対し、二人で行った思い出を回顧して忘れないように念を押しているという内容です。
※詳しい解説ページは
砂浜に二人で埋めた飛行機の折れた翼を忘れないでね 俵万智 意味と情景解説
母の住む国から降ってくる雪のような淋しさ 東京にいる
作者と出典:俵万智『サラダ記念日』
※詳しい解説ページは
雪の短歌 北原白秋,穂村弘,俵万智,寺山修司,笹井宏之他
はなび花火そこに光を見る人と闇を見る人いて並びおり 解説
読み:はなびはなび そこにひかりを みるひとと やむをみるひと いてならびおり
作者と出典
俵万智 『かぜのてのひら』
現代語訳
花火が続けて打ち上がるその光景に光を見る人と闇を見る人がいて並んでいる
詳しい解説は
はなび花火そこに光を見る人と闇を見る人いて並びおり【解説】俵万智
明治屋に初めて二人で行きし日の苺のジャムの一瓶終わる
出典:俵万智 『チョコレート革命』より
一首の意味
明治屋に初めて行った日に買ってきたジャムの一瓶がなくなってしまった
※詳しい解説ページは
明治屋に初めて二人で行きし日の苺のジャムの一瓶終わる 俵万智 イチゴの短歌
さくらさくらさくら咲き初そめ咲き終わりなにもなかったような公園
作者と出典
出典:俵万智『サラダ記念日』
※解説ページは
桜の短歌【現代短歌と和歌】俵万智から西行法師まで
万智ちゃんを先生と呼ぶ子らがいて神奈川県立橋本高校
出典:俵万智『サラダ記念日』
俵さんは歌人になる前は、先生として勤務されていました。
微笑ましい短歌ですね。
水蜜桃(すいみつ)の汁吸うごとく愛されて前世も我は女と思う
出典:俵万智『チョコレート革命』
相聞というより性愛を歌った大胆な歌。
『サラダ記念日』から読んでいると、作者が大人になったことがわかります。
※解説ページは
桃の短歌 現代短歌 水蜜桃の汁吸うごとく愛されて前世も我は女と思う 俵万智
家族にはアルバムがあるということのだからなんなのと言えない重み
作者:俵万智 『チョコレート革命』
関連記事:
家族にはアルバムがあるということのだからなんなのと言えない重み 俵万智
男ではなくて大人の返事する君にチョコレート革命起こす 解説
作者と出典
俵万智 『チョコレート革命』
歌の意味
一人の男としてではなくて、大人の返事をする君にチョコレート革命を起こす
この歌の解説記事
男ではなくて大人の返事する君にチョコレート革命起こす 俵万智
バンザイの姿勢で眠りいる吾子よそうだバンザイ生まれてバンザイ
作者:俵万智 出典:生まれてバンザイ』
俵さんはシングルマザーとして男の子を出産。
子育ての短歌が歌集の中心となっていきます。
赤レンガの屋根に上りて子は雲と話し続けるおーい、おおーい
俵万智『俺がマリオ』
他に
「オレが今マリオなんだよ」島に来て子はゲーム機に触れなくなりぬ
島に来て島の子となり卒業すさよなら崎枝小中学校
※解説ページは
畑よりくっきり虹が生えている虹の根元を掘りにいこうか 俵万智『未来のサイズ』
制服は未来のサイズ入学のどの子もどの子も未来着ている
作者:俵万智 「未来のサイズ」
※掲載ページ
入学と入学式の短歌 俵万智・土屋文明他【日めくり短歌】
畑よりくっきり虹が生えている虹の根元を掘りにいこうか
作者:俵万智『未来のサイズ』
他に
ふいうちでくる涙あり小学校下校の群れとすれ違うとき
日に四度電話をかけてくる日あり息子の声を嗅ぐように聴く
あす会えるあした会えると思うとき子を産む前の夜を思い出す
俵万智さんの『サラダ記念日」は短歌史上No.1のベストセラーです。
最新刊の『未来のサイズ』もおすすめ