「アララギの歌人」 一覧

島木赤彦の短歌『切火』『氷魚』歌集の特徴と代表作品・「寂寥相」への歩み

2018/03/19   -島木赤彦

島木赤彦の短歌、初期の歌集から代表作とその周辺を読んでいきます。 島木赤彦はアララギの歌風を確立させ「鍛錬道」などの文学観を述べて普及させた、当時のアララギの経営者でした。 島木赤彦の歌集は全部で5冊 ...

夕焼け空焦げきはまれる下にして氷らんとする湖のしずけさ 島木赤彦の初期短歌代表作品

2018/03/19   -島木赤彦

作者本人が熟考の上で改作を施したにもかかわらず、改作前の方が良いといわれる例をたびたび見かける。 この赤彦の短歌もその一つである。

島木赤彦と中原静子の相聞歌 作品への恋愛の影響 妻不二子のアララギ参加

2018/03/15   -島木赤彦

  これまで島木赤彦の歌集解説などを読んでいると、時折「中原静子との恋愛」という言葉が目を引くことがあった。 折に触れて島木赤彦の短歌を読んできましたが、今回判明した赤彦と静子の相聞歌、そし ...

瓶にさす藤の花ぶさみじかければたたみの上にとどかざりけり 正岡子規の短歌代表作10首現代語訳

2018/03/09   -正岡子規

  正岡子規の短歌より有名な作品、代表作を集めて、現代語訳と解説、鑑賞のポイントを記しました。

島木赤彦の写生論「アララギの背梁」大辻隆弘

2018/02/07   -島木赤彦, 本・歌集

  「島木赤彦の写生論」より。 やや暫し御嶽山(やま)の雪照りて谿の曇りは移ろひにけり 岩あひにたたへ静もる青淀のおもむろにして瀬に移るなり 石楠の花にしまらく照れる日は向うの谷に入りにける ...

幾たびも 雪の深さを 尋ねけり 瓶にさす藤の花ぶさ 結核を病みながらも詠み続けた正岡子規

2018/02/06   -正岡子規

  「幾たびも 雪の深さを 尋ねけり」の俳句の作者は誰か、というのが、テレビ朝日|Qさま!!で出題された。 出演者の宇治原史規は「石川啄木」と答えて不正解。次の解答者の村井美樹が「正岡子規」 ...

石川啄木「悲しき玩具」の伊藤左千夫の感想と『あづさの霜葉』に見る左千夫の短歌特徴

2018/02/04   -伊藤左千夫, 石川啄木

伊藤左千夫に石川啄木の「悲しき玩具」の評をしたものがある。 これを読むと左千夫の啄木評のみならず、左千夫自身の短歌観も伝わってくるものがある。

伊藤左千夫の短歌代表作「九十九里詠」九十九里の波の遠鳴り日のひかり青葉の村を一人来にけり

2018/02/04   -伊藤左千夫

先日、知人が九十九里の海の写真を送ってくれた。撮影の仕事をしている方なので、飛行機の相当高いところから見た風景だった。 浜辺よりも海の方がはるかに広かった。 私は九十九里浜には行ったことがないのだが、 ...

あづさの霜葉~伊藤左千夫

2018/02/04   -伊藤左千夫

  あづさの霜葉 伊藤左千夫に「あづさの霜葉」と題する一連の歌がある。 飯綱(いいづな)のすそ野を高み秋はれに空とほく見ゆ飛騨の雪 ひさ方の天(あめ)の時雨に道いそぐおく山道をうらさびにけり ...

対象に時間を見る姿勢 正岡子規 庭前即景 島木赤彦 切り火

くれなゐの二尺伸びたる薔薇の芽の針やはらかに春雨のふる 汽車の音の走り過ぎがる垣の外の萌ゆる梢に煙うづまく くれなゐの若菜ひろがる鉢植えの牡丹の蕾いまだなかりけり 春雨をふくめる空のうす曇り山吹の花の ...

あら玉の年のはじめの七草を籠(こ)に植えて来し病めるわがため 正岡子規の短歌

正岡子規の新年の短歌。 あら玉の年のはじめの七草を籠(こ)に植えて来し病めるわがため 『竹の里歌』 正岡子規は晩年は結核で病臥し、外出も歩くこともままならなかったため、短歌の弟子の岡麓(おかふもと)が ...

土田耕平の短歌

目にとめて信濃と思ふ山遠し雪か積もれる幽けき光 住み慣れて心寂しも磯小立青葉する頃はわれ痩せにけり

下ふさのたかし来れりこれの子は蜂屋大柿吾にくれし子  正岡子規が長塚節を詠んだ短歌 

歌会の行事で長塚家を訪れる催しがあり、後日の歌会で長塚節(ながつかたかし)を詠んだ歌を多く拝見することができた。 以下は正岡子規が節を詠んだ歌。 下ふさのたかし来れりこれの子は蜂屋大柿吾にくれし子&n ...

長塚節「秋の歌」の序詞について

  長塚節の助詞について柴生田稔の興味深い記述を見つけた。

「寂寥相」発見の過程 島木赤彦と万葉集 赤彦の見る「古典の永遠性」

島木赤彦との万葉集との関わりを探る中で、いわば「古典の永遠性」ともいうべきものについて書かれた部分を紹介します。 また、寂寥相を発見する手がかりとなった、赤彦が選んだ万葉集の短歌を筆写しておきます。 ...

古泉千樫の短歌の特色「歌を恋うる歌」岡野弘彦から

原阿佐緒の伝記本を読んでいたら、古泉千樫についての次の個所が目にとまった。 岡野弘彦は「歌を恋うる歌」に、千樫の天性の抒情の細やかな美しさは短歌の理想の形を見せていると評し、釈迢空は「日本の短歌は本質 ...

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