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橘咲の遺歌集「篝火」桜井琢巳評論集「夕暮れから曙へ」より
2020/10/5
たまたま手に取った本に、橘咲という歌人がいたことを知った。 雌蝉(しせん)あをき灼熱地獄 声あらず恋ほしいまま刺刺薊(とげとげあざみ) 死ぬまでの刻をみづからの洞に蓄へて空あれば飛ぶ鳥仰ぐなり うすき ...
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斎藤茂吉の青春の地 浅草の短歌・「おひろ」を訪ねて
2020/12/27
斎藤茂吉が短歌に詠んでいる浅草と浅草寺を見てきました。 斎藤茂吉にとって、第二の故郷ともいえる浅草、その浅草ゆかりの短歌を集めてみます。
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うつしみの狂へるひとの哀しさをかへりみもせぬ世の人醒めよもろびと覚めよ 精神科医斎藤茂吉が詠う病者の哀しさ
2021/5/22
斎藤茂吉は歌人ですが、正業は精神科医であったことはよく知られています。 最近、精神障害にまつわる事件が相次ぎ、1月の寝屋川プレハブ監禁事件に続いて、障害のある息子を自宅で檻に入れて監禁したとして、父親 ...
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ものの行とどまらめやも山峡の杉のたいぼくの寒さのひびき 『あらたま』の短歌代表作品 斎藤茂吉
2021/5/28
斎藤茂吉『あらたま』から主要な代表作の短歌の解説と観賞です。 このページは現代語訳付きの方で、語の注解と「茂吉秀歌」から佐藤佐太郎の解釈も併記します。 他にも佐藤佐太郎の「茂吉三十鑑賞」に佐太郎の抽出 ...
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中村憲吉の短歌代表作品50首 馬鈴薯の花・林泉集・しがらみ・軽雷集・軽雷集以後より 付憲吉の文章
2022/4/9
中村憲吉の短歌の代表作50首を、全歌集から選んでまとめたものをご紹介します。 解説の一部は「日本の詩歌」(中央公論社)に拠ります。
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ラカンの「手紙は必ず宛先に届く」について 盗まれた手紙とせきたて3人の囚人
2020/7/9
今日は郵便局に行ってきた。書類の内容から書留にする必要があった。紛失の際の保険があるというので一応それをかけた。 あまり必要ない気もしたが、自分自身の安心料みたいなものだと思うことに ...
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春の短歌
2022/12/30 現代短歌
春の短歌で思い出した歌や好きな歌を集めてみました。春という季節を詠んだ詩歌や、短歌だけではなく、詩にもたくさんあります。 クラシック音楽でもビバルディの「春」など、春を題名やモチーフにする曲もさまざま ...
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まかがよふ昼のなぎさに燃ゆる火の澄み透るまのいろの寂しさ『あらたま』斎藤茂吉
2021/5/22
斎藤茂吉『あらたま』から主要な代表作の短歌の解説と観賞です。 このページは現代語訳付きの方で、語の注解と「茂吉秀歌」から佐藤佐太郎の解釈も併記します。 他にも佐藤佐太郎の「茂吉三十鑑賞」 ...
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金子兜太さん辞世の句 逝去2週間前に詠んだ9句「海程」に発表
金子兜太さんの辞世の句を紹介します。亡くなる2、3週間前に詠んだ俳句9句。 他に朝日歌壇より金子兜太さんの追悼の短歌と合わせてお知らせします。
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万葉集「寄物陳思」の表現様式 なぜ短歌には物や景色が詠まれるのか
2022/8/28
寄物陳思とは万葉集の作歌方法の類型の一つです。 短歌や和歌には多く季節の物や風景、あるいは身近な対象物が詠み込まれます。 詩歌というのは、そもそも物を詠むものではなく人の心を表すものなのですが、心を媒 ...
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三枝浩樹さん歌集「時祷集」が迢空賞を受賞
2020/9/21
今日は三枝浩樹さんの歌集「時祷集」が迢空賞を受賞のニュースです。 おめでとうございます。
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斎藤茂吉が自ら代表作とした短歌と藤沢周平の好きな茂吉の歌
2021/5/22
藤沢周平のエッセイを読んでいたら、斎藤茂吉が自分の代表作としたものがどの歌か、ということを藤沢が書いてあり、興味深く読みました。
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真夏日のひかり澄み果てし浅茅原にそよぎの音のきこえけるかも『あらたま』斎藤茂吉
2021/5/22
斎藤茂吉『あらたま』から主要な代表歌の解説と観賞です。 このページは現代語訳付きの方で、語の注解と「茂吉秀歌」から佐藤佐太郎の解釈も併記します。 他にも佐藤佐太郎の「茂吉三十鑑賞」に佐太 ...
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朝日歌壇より3月26日2018年 金子兜太さん追悼歌続く
2021/5/19
朝日新聞の朝日歌壇から好きな歌を筆写して感想を書いています。 今週の朝日歌壇は、俳句の金子兜太さんの追悼歌がまだ絶えません。 投稿歌の中にも春が近づいてきましたね。
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前登志夫「いのちなりけり吉野晩祷」散文集刊行のお知らせ
2023/2/24
前登志夫没後10年にまとめられた散文集が刊行になったとのこと。 朝日新聞の書評欄で知りました。 ■前登志夫の前の記事 アニミズム的生命観の短歌 前登志夫の歌代表作
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『あらたま』斎藤茂吉短歌一覧 現代語訳付き解説と鑑賞
2021/5/22
斎藤茂吉の第二歌集『あらたま』の中の短歌の代表作です。 各歌をクリックすると個々の歌の現代語訳と解説・鑑賞のページに飛びます。 解説なしの『あらたま』全文もありますので、ご参照ください。 →斎藤茂吉『 ...