-
のど赤き玄鳥ふたつ屋梁にゐて足乳根の母は死にたまふなり/死にたまふ母/斎藤茂吉『赤光』
2021/11/13
のど赤き玄鳥ふたつ屋梁にゐて足乳根の母は死にたまふなり 斎藤茂吉の代表作短歌集『赤光』の有名な連作の歌の現代語訳と解説、観賞を記します。 『赤光』の歌一覧は、斎藤茂吉『赤光』短歌一覧 現代語訳付き解説 ...
-
我が母よ死にたまひゆく我が母よ我を生まし乳足らひし母よ 死にたまふ母 斎藤茂吉『赤光』
2021/5/22
斎藤茂吉の代表作短歌集『赤光』の有名な連作、「死にたまふ母」の「死に近き母に添寝のしんしんと遠田のかはづ天に聞ゆる」の歌の現代語訳と解説、観賞を記します。 『赤光』の歌一覧は、斎藤茂吉『赤光』短歌一覧 ...
-
「ポンコツになつてしまった母だけど」高山邦男歌集『インソムニア』タクシードライバー歌人
2022/6/3
高山邦男さんは「タクシードライバー歌人」として知られている歌人、歌集「インソムニア」で、日本歌人クラブ新人賞を受賞されています。 これまでテレビ番組でもたびたび取り上げられている高山邦男さんの短歌をご ...
-
斎藤茂吉 死にたまふ母其の3「楢若葉」~「どくだみも」短歌集『赤光』代表作
2021/5/22
斎藤茂吉「死にたまふ母」より其の3の歌と、歌の現代語訳、語の解説、鑑賞を一首ずつ記します。 このページは4ページある中の3ページ目です。歌の出典は改選版に拠ります。 目次内の歌をクリックすると、各歌の ...
-
斎藤茂吉 死にたまふ母其の4「はるばると」~「ひとり来て」短歌集『赤光』代表作
2021/5/22
斎藤茂吉「死にたまふ母」より其の4の歌と、歌の現代語訳、語の解説、鑑賞を一首ずつ記します。 このページは4ページある中の4ページ目です。歌の出典は改選版に拠ります。 目次内の歌をクリックすると、各歌の ...
-
石川啄木「一握の砂」をめぐって 萩原朔太郎とジャンルをまたぐ同一モチーフ
2020/11/1
石川啄木の「一握の砂」の短歌の一首に触発されて、萩原朔太郎が詩「旅上」を作ったという。 詩と短歌、ジャンルをまたがる両者を見てみようと思います。
-
甘納豆を好んだ若山牧水 旅にある生涯『みなかみ紀行』
2022/10/24
昨日12日の朝日歌壇の最後の投稿歌に「海の旅山の旅せしかの酒仙甘納豆をも好みしという」というものがあった。 さては、若山牧水か。甘納豆が好きだったとは初耳だとも思いながらさっそく調べてみたが、どうもネ ...
-
しろがねの雪ふる山にも人かよふ細ほそとして路見ゆるかな 斎藤茂吉【赤光】
2021/5/22
しろがねの雪ふる山にも人かよふ細ほそとして路見ゆるかな 斎藤茂吉『赤光』から主要な代表歌の解説と観賞です。 このページは現代語訳付きの方です。 『赤光』一覧は 斎藤茂吉『赤光』短歌一覧 現代語訳付き解 ...
-
たまたまに手など触れつつ添ひ歩む枳殻垣にほこりたまれり 斎藤茂吉『赤光』
2021/5/22
たまたまに手など触れつつ添ひ歩む枳殻垣にほこりたまれり 斎藤茂吉『赤光』から主要な代表歌の解説と観賞です。このページは現代語訳付きの方です。 『赤光』一覧は 斎藤茂吉『赤光』短歌一覧 現代語訳付き解説 ...
-
アニミズム的生命観の短歌 前登志夫の歌代表作
2022/3/28
詩人として出発した人だからなのか、住み続けた吉野の土地柄なのだろうか、アニミズム的な宇宙観・生命観に特徴があって興味を引かれる。 柳田國男や折口信夫の民俗学にも精通していたらしい。前川佐 ...
-
短歌における「時間的な広がり」「アララギの背梁」大辻隆弘
2018/7/27
この本の最初の方二箇所に短歌における「時間的な広がり」について触れられた箇所がある。 田子の浦ゆうち出でて見れば真白にぞ不尽の高嶺に雪はふりける 赤人 箱根路をわが越えくれば伊豆の海や沖の小島に波のよ ...
-
会津八一の短歌に正岡子規万葉の影響 歌集『南京新唱』の特徴
2020/11/21
会津八一の短歌について「アララギの背梁」大辻隆弘著から読みました。 会津八一はアララギの歌人ではないですが、斎藤茂吉が「万葉調の良寛調」といった会津八一の短歌には、「子規万葉」の影響がみられると大辻氏 ...
-
島木赤彦の写生論「アララギの背梁」大辻隆弘
2020/7/9 島木赤彦
「島木赤彦の写生論」より。 やや暫し御嶽山(やま)の雪照りて谿の曇りは移ろひにけり 岩あひにたたへ静もる青淀のおもむろにして瀬に移るなり 石楠の花にしまらく照れる日は向うの谷に入りにける ...
-
私情の発見と相聞ジャンルの確立「万葉の歌人と作品―石見相聞歌」より神野志隆光
2020/10/25
万葉集に関する各論文を集めた本。和泉書店刊「万葉の歌人と作品」より。 「私情の発見」この項の著者野志隆光。 万葉の時代においては、個人の心情を歌にするということは、一般的ではなかったというのは、かなり ...
-
短歌の「人生物語」は否定されるべきか「短歌という爆弾」穂村弘
2018/5/26
新アララギ誌の横山季由氏のエッセイ中にあった本なので読んでみたが、思ったよりもおもしろく読めた。 穂村の言うのが、いわゆる「人生物語の否定」、横山氏の言うのは、それへの反論である。
-
おのが身をいとほしみつつ帰り来る夕細道に柿の花落つも/斎藤茂吉『赤光』
2021/5/22
おのが身をいとほしみつつ帰り来る夕細道に柿の花落つも斎藤茂吉『赤光』から、主要な代表歌の解説と観賞です。 このページは現代語訳付きの方です。 『赤光』一覧は 斎藤茂吉『赤光』短歌一覧 現代語訳付き解説 ...