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春の苑紅にほふ桃の花下照る道に出立つをとめ 大伴家持『万葉集』
春の苑紅にほふ桃の花下照る道に出立つをとめ 大伴家持の万葉集の桃の花を詠んだ短歌として有名な作品です。 大伴家持の「越中秀吟」の冒頭に置かれた桃の花を詠った和歌作品の現代語訳、句切れと語句などを解説し ...
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よき人のよしとよく見てよしと言ひし吉野よく見よよき人よく見つ 天武天皇
2021/02/04 -万葉集
よき人のよしとよく見てよしと言ひし吉野よく見よよき人よく見つ 天武天皇が吉野の美しさをたたえた万葉集の歌、原文の「よし」の漢字は5種類が使われています。 なぜ、読みが同じでことごとく異なる漢字が当て ...
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魂合はば相寝むものを小山田の鹿猪田禁る如母し守らすも【日めくり短歌】
魂合はば相寝むものを小山田の鹿猪田禁る如母し守らすも 令和の元号の考案者と言われる国文学者、中西進氏が対談中にあげた、万葉集の相聞の歌2首をご紹介します。 朝日新聞「語る」の欄で先生が自ら取り上げて解 ...
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石走る垂水の上のさわらびの萌え出づる春になりにけるかも 志貴皇子
2021/01/04 -万葉集
石走る垂水の上のさわらびの萌え出づる春になりにけるかも 作者志貴皇子のこの歌は、万葉集の四季歌の代表的な作品で、斎藤茂吉も「万葉集中の傑作の一つ」と言っている短歌です。 現代語訳、句切れや語句、品詞分 ...
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見まく欲り思ひしなへにかづらかけかぐはし君を相見つるかも 大伴家持
見まく欲り思ひしなへにかづらかけかぐはし君を相見つるかも 大伴家持の万葉集の和歌で「かぐはし」と「かづら」を詠み込んだ和歌、作品の現代語訳、句切れと語句などを解説します。
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大津皇子 大伯皇女の万葉集の和歌まとめ 大津事件の悲劇
大津皇子と大伯皇女の万葉集の和歌の現代語訳と文法などの解説、これらの短歌の詠まれた背景にある大津皇子事件について記します。
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うつそみの人なる我や明日よりは二上山を弟と我が見む 大伯皇女
うつそみの人なる我や明日よりは二上山を弟(いろせ)と我(あ)が見む 大伯皇女(おほくのひめみこ)が、謀反の罪に問われた大津皇子の葬りの後に詠んだ、万葉集の代表的な短歌作品の現代語訳、句切れや語句、品詞 ...
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二人行けど行き過ぎ難き秋山をいかにか君がひとり越ゆらむ 大伯皇女
二人行けど行き過ぎ難き秋山をいかにか君がひとり越ゆらむ 大伯皇女(おほくのひめみこ)が、謀反の罪に問われた大津皇子を送る際に詠んだ、万葉集の代表的な短歌作品の現代語訳、句切れや語句、品詞分解を解説しま ...
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わが背子を大和へ遣るとさ夜更けて暁露に我が立ち濡れし 大伯皇女
わが背子を大和へ遣るとさ夜更けて暁露に我が立ち濡れし 大伯皇女(おほくのひめみこ)が、謀反の罪に問われた大津皇子を送る際に詠んだ、万葉集の代表的な短歌作品の現代語訳、句切れや語句、品詞分解を解説します ...
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あしひきの山のしづくに妹待つと我立ち濡れぬ山のしづくに 大津皇子
あしひきの山のしづくに妹待つと我立ち濡れぬ山のしづくに 大津皇子が石川郎女に贈った相聞の和歌、万葉集の代表的な短歌作品の現代語訳、句切れや語句、品詞分解を解説します。
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磯城島の日本の国に人二人ありとし思はば何か嘆かむ【万葉集】
2020/10/20 -万葉集
磯城島の日本の国に人二人 ありとし思はば何か嘆かむ 作者は不詳、万葉集でよく知られる相聞の短歌の一首、「人二人」はこの時代には独創的な表現の短歌、現代語訳、句切れや語句、品詞分解を解説します。
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磯城島の大和の国は言霊の助くる国ぞま幸くありこそ 柿本人麻呂【万葉集】
磯城島の大和の国は言霊の助くる国ぞま幸くありこそ 柿本人麻呂の遣唐使を送る際に、「言霊」を詠って無事を祈る万葉集の代表的な短歌作品の現代語訳、句切れや語句、品詞分解を解説します。
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言霊信仰と万葉集の言霊の和歌・言霊が宿るの意味
2020/10/19 -万葉集
言霊、ことだまとは「声に出して言う事によってそれが実現する」という意味の不思議な言葉です。 万葉集にはこの「言霊」を使った歌が、3首あります。 言霊の意味と、言霊につながる「祝」や「寿」の言葉の由来、 ...
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秋の田のかりほの庵の苫をあらみわが衣手は露にぬれつつ 神嘗祭【日めくり短歌】
10月17日は神嘗祭、天皇が育てた稲を神様に捧げるお祭りの日です。 「万葉集」には、稲作に関する歌は五十あります。 きょうの日めくり短歌は、そのうち最も有名な天智天皇の和歌「秋の田のかりほの庵の苫をあ ...
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八雲さす出雲の子らが黒髪は吉野の川の沖になづさふ 柿本人麻呂
八雲さす出雲の子らが黒髪は吉野の川の沖になづさふ 柿本人麻呂の「八雲立つ」に始まる出雲の子らを詠った万葉集の代表的な短歌作品の現代語訳、句切れや語句、品詞分解を解説します。 斎藤茂吉の「万葉秀歌」の評 ...
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大君は神にしませば天雲の雷の上に廬せるかも 柿本人麻呂「万葉集」
大君は神にしませば天雲の雷の上に廬せるかも 柿本人麻呂の、天皇を詠った万葉集の代表的な短歌作品の現代語訳、句切れや語句、品詞分解を解説します。斎藤茂吉の「万葉秀歌」の評も付記します。