和歌

和歌集の一覧まとめ 三代集・八代集解説

和歌集の有名なものをまとめてご紹介します。

勅撰和歌集である三代集、八代集、その他の日本の有名な和歌集の特徴と順番を一覧にまとめます。

和歌集とは

和歌集,三代集,八代集

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『万葉集』に始まる和歌集は、その後天皇の命による勅撰和歌集として大きな発展を遂げました。

勅撰和歌集の三代集と八代集、有名な和歌集について、一覧でまとめてご紹介します。

以下に取り上げる和歌集は、万葉集、古今和歌集、後選和歌集、拾遺和歌集、後拾遺和歌集、千載和歌集、新古今和歌集他。

その他、山家集、金槐和歌集についても併せてご紹介します。

和歌の解説のインデックスはこちらから

和歌の解説記事まとめ

 

有名な和歌集3つ

万葉集は有名な和歌集の筆頭で、現在わかる限り日本で最古の和歌集です。

そのあと有名なものは古今和歌集と新古今和歌集があります。

3つの和歌集の概要と比較は下の通りです。

歌集名時代世紀勅撰について
万葉集飛鳥~奈良時代7世紀後半から8世紀後半
古今集平安時代10世紀勅撰歌集
新古今集鎌倉時代13世紀勅撰歌集

三つの比較について詳しくは

万葉集・古今集・新古今集の違い 歌風の特徴他

この内万葉集についての解説を先にまとめます。

古今集と新古今集については、この下、八代集の後で解説します。

万葉集について

万葉集は現存する日本最古の歌集で全20巻があります。

時代は、飛鳥時代から奈良時代にかけて8世紀後半の成立。

編纂した人は複数といわれており、その中心となったのが大伴家持です。

歌数は4500首で歌の種類は長歌、短歌、旋頭歌、仏足石歌など。

57調が中心で、枕詞、序詞が多く使われ、素朴でのびやかな「ますらをぶり」が基調となっています。

※万葉集について詳しくは

万葉集とは 基礎知識まとめ

万葉集の代表的な歌人一覧まとめ

 

三代集とは

三代集とは『古今和歌集』『後撰和歌集』『拾遺和歌集』の3勅撰和歌集の総称、まとめて呼ぶ時の呼び名です。

三代集の「三代」というのは天皇が三人の三代というところからきています。

歌集名読み方命じた天皇時代(平安時代)選者
古今和歌集こきんわかしゅう醍醐天皇905年紀貫之他
後撰和歌集ごせんわかしゅう村上天皇951年以降清原元輔
拾遺和歌集しゅういわかしゅう花山天皇1006年花山天皇他

三代集の呼び名は、平安時代後期に使われていたと言われています。

三代集が作られた約100年の時代の歌風はその後長い間、貴族歌人たちの模範とされて受け継がれていきました。

 

八代集とは

八代集は平安時代中期から鎌倉時代初期にかけて撰集された8つの勅撰和歌集の総称です。

八代集の各歌集の順番と命令した天皇、及び選者、成立年は下の通りです

八代集の順番

順番名称読み方天皇選者成立年
古今和歌集こきんわかしゅう醍醐天皇紀貫之他905年
後撰和歌集ごせんわかしゅう村上天皇清原元輔951年以降
拾遺和歌集しゅういわかしゅう花山天皇花山天皇他1006年
後拾遺和歌集ごしゅういわかしゅう白河天皇藤原道俊1086年
金葉和歌集きんようわかしゅう白河院源俊頼1124年
詞花和歌集しいかわかしゅう崇徳院藤原顕輔1151年
千載和歌集せんざいわかしゅう後白河院藤原俊成1188年
新古今和歌集しんこきんわかしゅう後鳥羽院藤原定家他1205

 

八代集の各歌集についての説明です。

『古今和歌集』

古今和歌集は、最初の勅撰和歌集。

905年に醍醐天皇の命によって成立した全20巻の歌集です。

編纂者は紀貫之他。

歌数1100首で、歌調べは七五調が中心です。

掛詞、縁語、比喩が等が多く使われ、理知的な「たをやめぶり」が基調となっています。

古今和歌集の有名な和歌

古今和歌集とは 作者と作品まとめ

後撰和歌集

2番目の勅撰和歌集。

村上天皇の命で、951年以降に成立。全20巻

選者は清原元輔他。

歌数は1400首で、贈答歌や恋歌が多い、詞書が長く、物語的であることが特徴となっています。

後撰和歌集の有名な和歌

 

拾遺和歌集

3番めの勅撰和歌集。全20巻で、1006年成立。

選者は花山院他とわれています。

歌数は1350首、屏風歌、歌合わせの歌など。

拾遺和歌集の有名な和歌

八重むぐら茂れるやどのさびしきに人こそ見えね秋は来にけり  恵慶法師

 

後拾遺和歌集

4番目の勅撰歌集。全20巻で1086年成立。

白河天皇の目により藤原道俊が編纂。

歌数1200首で女流歌人の歌が多いのが特徴。

後拾遺和歌集の有名な和歌

 

金葉和歌集

5番目の勅撰歌集。全10巻で1124年成立。

白河上皇の命により、源俊頼が編纂。

歌数650首を収録。

清新な叙景歌や庶民的な題材、奇抜な着想や表現など新風開拓への意欲が見られるのが特徴

金葉和歌集の有名な和歌

大江山いく野の道のとほければまだふみもみず天の橋立 小式部内侍

 

詞花和歌集

読みは「しいかわかしゅう」。

6番目の勅撰歌集。

全10巻で7年をかけて1151年成立。

崇徳院(すとくいん)の下命で、藤原顕輔(あきすけ)が編纂。

歌数は最終的に409首を収録。

もっとも小規模な勅撰集となった。

詞花和歌集の有名な和歌

おもひかねてそなたの空をながむればただ山の端にかかる白雲 藤原忠通

 

千載和歌集

読みは「せんざいわかしゅう」。

7番目の勅撰和歌集。

後白河院が下命、藤原俊成の編纂で、全20巻。1188年成立。

歌数は1290首で、藤原俊成の唱えた「幽玄」に沿った選歌の他、本歌取りが多く見られる。

千載和歌集の有名な和歌

 

新古今和歌集

8番目の勅撰和歌集。

藤原定家の編纂で、全20巻で1205年成立。

歌数は1290首で、藤原俊成の唱えた「幽玄」に沿った選歌の他、本歌取りが多く見られる。

新古今和歌集の有名な和歌

 新古今和歌集の記事一覧まとめ

 

その他の歌集について

その他の歌集についても合わせてまとめます

山家集

読みは「さんかしゅう」。

山家修は、西行法師の私家集です。

成立年未詳。

桜や月を詠んだ歌など、約1550首が収められています。

山家集の有名な和歌

西行法師の有名な和歌 代表作7首と歌風の特徴

金槐和歌集

読みは「きんかいわかしゅう」。

源実朝の私家集。全1巻。

1213年頃に成立したと見られています。

万葉調で、他の歌に学んだ本歌取りの歌が多いのが特徴です。

金槐和歌集の有名な和歌

源実朝の有名な和歌10首選

 

以上、三代集。八代集に含まれる有名な和歌集についてまとめました。




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