教科書の俳の解説と鑑賞 中学高校の教材に掲載された有名な俳句一覧  

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教科書の俳の解説と鑑賞 中学高校の教材に掲載された有名な俳句一覧

2022年4月21日

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教科書の俳句、小中学校・高校の国語の教科書や教材に使用されている、有名でよく知られた句を一覧にまとめます。

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教科書の俳句

国語の教科書に掲載された、有名な俳句を一覧にまとめます。

このページはインデックスで、切れ字や句切れ、季語の解説のみを掲載、現代語訳と、作者の心情や思い、感想の例と詳しい解説は、句ごとの個別ページにまとめましたので、それぞれのリンク先でご覧ください。

目次

いくたびも雪の深さを尋ねけり

作者:正岡子規

句切れと切れ字

句切れなし

切れ字なし

季語

季語は「雪」。冬の季語

この句の解説を読む

 

鶏頭の十四五本もありぬべし

読み:けいとうの じゅうしごほんも ありぬべし

作者と出典:

正岡子規

句切れと切れ字

句切れなし

切れ字なし

季語

季語は「鶏頭」 夏の季語

この句の解説を読む

 

春風や闘志いだきて丘に立つ

作者: 高浜虚子

句切れと切れ字

初句切れ

切れ字「春風や」

季語

季語は「春風」

この句の解説を読む

 

流れ行く大根の葉の早さかな

作者: 高浜虚子

句切れと切れ字

句切れなし

切れ字「かな」

季語

季語は「大根」

冬の季語

この句の解説を読む

分け入つても分け入つても青い山

作者:種田山頭火

句切れと切れ字

句切れなし

切れ字なし

季語

季語なし 自由律俳句

この句の解説を読む

 

たんぽぽのぽぽと絮毛のたちにけり

作者:加藤楸邨

句切れと切れ字

句切れなし

切れ字「けり」

季語

季語「たんぽぽ」。春の季語

この句の解説を読む

 

夕立やお地蔵さんもわたしもずぶぬれ

作者:種田山頭火

句切れと切れ字

初句切れ

切れ字「や」

季語

自由律俳句だが、「夕立ち」は夏の季語

この句の解説を読む

 

万緑の中や吾子の歯生え初むる

作者:中村草田男

句切れと切れ字

切れ字「や」 中間切れ

句切れ  2句目の途中 中間切れ

季語

「万緑」は夏の季語

この句の解説を読む

 

どの子にも涼しく風の吹く日かな

作者

飯田龍太

句切れと切れ字

切れ字「かな」

句切れなし

季語

季語は「涼し」 夏の季語

この句の解説を読む

 

柿くへば鐘が鳴るなり法隆寺

作者

正岡子規

句切れと切れ字

切れ字「なり」

2句切れ

季語

季語は「柿」 秋の季語

この句の解説を読む

 

赤い椿白い椿と落ちにけり

作者

河東碧梧桐

句切れと切れ字

切れ字「けり」

句切れなし

季語

季語は「椿」 春の季語

この句の解説を読む

 

桐一葉日当たりながら落ちにけり

作者:高浜虚子

句切れと切れ字

句切れなし

切れ字「けり」

季語

季語は「桐一葉」 秋の季語

この句の解説を読む

 

バスを待ち大路の春をうたがはず

作者:石田波郷

句切れと切れ字

句切れなし

切れ字なし

季語

季語は「春」

この句の解説を読む

 

冬菊のまとふはおのがひかりのみ

読み:ふゆぎくの まとうはおのが ひかりのみ

作者

水原秋桜子

句切れと切れ字

句切れなし

切れ字なし

季語

季語は「冬菊」 冬の季語

この句の解説を読む

 

滝落ちて群青世界とどろけり

作者:水原秋桜子

句切れと切れ字

句切れなし

切れ字「けり」

季語

季語は「滝」 夏の季語

この句の解説を読む

 

咳の子のなぞなぞあそびきりもなや

作者:中村汀女

切れ字と句切れ

切れ字「や」終助詞

句切れなし

季語

季語は「咳」 冬の季語

この句の解説を読む

 

咳をしても一人

作者:尾崎放哉

句切れと切れ字

句切れなし

切れ字なし

季語

自由律俳句だが 「咳」は冬の季語

この句の解説を読む

 

跳び箱の突き手一瞬冬が来る

作者:友岡子郷

句切れと切れ字

句切れなし

切れ字なし

季語

「冬」 冬の季語

この句の解説を読む

 

飛び込みのもう真っ白な泡の中

作者:神野紗季

句切れと切れ字

句切れなし

切れ字なし

季語

「飛び込み」 夏の季語

この句の解説を読む

 

つきぬけて天上の紺曼珠沙華

作者:山口誓子

切れ字と句切れ

・切れ字なし

・2句切れ

季語

季語は「曼殊沙華」 秋の季語

この句の解説を読む

 

金剛の露ひとつぶや石の上

作者:川端茅舎 かわばた ぼうしゃ

切れ字と句切れ

切れ字「や」

2句切れ

季語

季語は「露」  秋の季語

この句の解説を読む

 

星空へ店より林檎あふれをり

読み:ほしぞらへ みせよりりんご あふれおり

作者と出典:

橋本多佳子 はしもとたかこ 1899-1963

切れ字と句切れ

切れ字なし

句切れなし

季語

季語は「林檎」  冬の季語

この句の解説を読む

 

菜の花がしあはせそうに黄色して

作者と出典:

細見綾子 「桃は八重 」

切れ字と句切れ

切れ字なし

句切れなし

季語

季語は「菜の花」  春の季語

この句の解説を読む

 

菜の花や月は東に日は西に

読み:なのはなや つきはひがしに ひはにしに

作者と出典:

与謝蕪村

切れ字と句切れ

切れ字「や」

初句切れ

季語

季語は「菜の花」  春の季語

この歌の解説を読む

 

春の海ひねもすのたりのたりかな

作者と出典:

与謝蕪村  よさぶそん

句切れと切れ字

・切れ字…「かな」

・初句切れ

季語

季語は「春の海」 春の季語

この歌の解説を読む

 

海に出て木枯らし帰るところなし

作者と出典:

山口誓子

現代語訳

海に出てその上を吹いているこがらしには、帰るところなどありはしない

句切れと切れ字

・句切れなし

・切れ字なし

季語

・季語は「こがらし」
「冬」の季語

この句の解説を読む

 

芋の露連山影を正しうす

作者:飯田蛇笏 『山廬集』

句切れと切れ字

・初句切れ

・切れ字なし

季語

・季語は「芋」「露」「芋の露」

「芋」「露」「芋の露」とも「秋」の季語

この句の解説を読む

 

をりとりてはらりとおもきすすきかな

作者と出典:

飯田蛇笏

現代語訳

折りとって手に持って見ると、すすきの穂がはらりとしなだれて意外にも重いすすきであるよ

句切れと切れ字

・句切れなし

・切れ字「かな」

季語

・季語は「すすき」

「秋」の季語

この句の解説を読む

 

旅終へてよりB面の夏休

作者と出典:

黛まどか まゆずみまどか

句切れと切れ字

・句切れなし

・切れ字なし

季語

・季語は「夏休」(「み」の送り仮名はない)
「夏」の季語

この句の解説を読む

 

葡萄食ふ一語一語の如くにて

現代語での読みと発音:

読み:ぶどうくう いちごいちごの ごとくにて

作者と出典:

中村草田男 『来し方行方』『銀河依然』

句切れと切れ字

切れ字なし

句切れ  初句切れ

季語

季語は「葡萄」 秋の季語

この句の解説を読む

 

日と月のごとく二輪の寒牡丹

作者:鷹羽狩行

作者と出典:

鷹羽狩行

現代語訳

句切れと切れ字

・切れ字なし

・句切れなし

他に句またがり

季語

季語は「寒牡丹」 冬の季語

この句の解説を読む

 

行春や鳥啼魚の目は泪

読み:ゆくはるや とりなきうおの めはなみだ

作者と出典

松尾芭蕉 「おくのほそ道」

この俳句の現代語訳

春が過ぎ去ろうとする日に私は旅立つ。人だけでなく、鳥や魚までが、空に泣き水中に涙して、別れを惜しんでくれている

句切れと切れ字

切れ字「や」

句切れ  初句切れ

他に、擬人法や体言止め

季語

季語は「春」 春の季語

この句の解説を読む

 

ふるさとを取り戻しゆく桜かな

現代語での読みと発音:ふるさとを とりもどしゆく さくらかな

作者と出典:

照井翠  てるい みどり 句集『龍宮』

句切れと切れ字

・切れ字 「かな」

・句切れなし

季語

季語は「桜」 春の季語

この句の解説を読む

 

 

水の地球すこしはなれて春の月

現代語での読みと発音:

みずのちきゅう すこしはなれて はるのつき

作者と出典:

正木ゆう子 まさきゆうこ 句集『静かな水』

句切れと切れ字

・区切れなし

・初句切れ

季語

季語は「春」 春の季語

この句の解説を読む

 

春の海ひねもすのたりのたりかな

現代語での読みと発音:はるのうみ ひねもす のたりのたりかな

作者と出典:

与謝蕪村  よさぶそん

句切れと切れ字

・切れ字…「かな」

・初句切れ

季語

季語は「春の海」 春の季語

この句の解説を読む

 

くろがねの秋の風鈴鳴りにけり

現代語での読みと発音:くろがねの あきのふうりん なりにけり

作者と出典:

飯田蛇笏

句切れと切れ字

・句切れなし

・切れ字「けり」

季語

・季語は「秋」「風鈴」

この句の解説を読む

 

夏草や兵どもが夢の跡

現代語での読みと発音:なつくさや つわものどもが ゆめのあと

作者と出典:

松尾芭蕉

句切れと切れ字

・切れ字「や」

・句切れは初句切れ

・体言止め

季語

季語は「夏草」 夏に生い茂る草のこと 

夏の季語

この句の解説を読む

 

現代語での読みと発音:なつくさや つわものどもが ゆめのあと

作者と出典:

松尾芭蕉

句切れと切れ字

・切れ字「や」

・句切れは初句切れ

・体言止め

季語

季語は「夏草」 夏に生い茂る草のこと 

夏の季語

この句の解説を読む

 

現代語での読みと発音:なつくさや つわものどもが ゆめのあと

作者と出典:

松尾芭蕉

句切れと切れ字

・切れ字「や」

・句切れは初句切れ

・体言止め

季語

季語は「夏草」 夏に生い茂る草のこと 

夏の季語

この句の解説を読む

五月雨の降り残してや光堂

現代語での読みと発音:さみだれの ふりのこしてや ひかりどう

作者と出典:

松尾芭蕉

句切れと切れ字

句切れ

句切れは2句切れ

切れ字「や」

季語

  • 季語は「五月雨」
  • 夏の季語

この句の解説を読む

 

早稲の香や分け入る右は有磯海

現代語での読みと発音:わせのかや わけいるみぎは ありそうみ

作者と出典:

松尾芭蕉

句切れと切れ字

  • 句切れは初句切れ
  • 切れ字「や」

季語

  • 季語は「早稲」
  •  の季語

この句の解説を読む

 

日と月のごとく二輪の寒牡丹

現代語での読みと発音:ひとつきの ごとくにりんの かんぼたん

作者と出典:

鷹羽狩行 たかは しゅぎょう

句切れと切れ字

・切れ字なし

・句切れなし

・句またがり

季語

季語は「寒牡丹」 冬の季語

この句の解説を読む

 

火焔土器よりつぎつぎと揚羽かな

現代語での読みと発音:えんどき よりつぎつぎと あげはかな

作者と出典:

松尾芭蕉

句切れと切れ字

句切れ

  • 句切れなし
  • 切れ字「かな」

季語

  • 季語は「揚羽」
  •  夏の季

この句の解説を読む

教科書の俳句一覧

各俳句の解説はリンク先の記事で読めます。

たんぽぽや日はいつまでも大空に 中村汀女
囀をこぼさじと抱く大樹かな 星野立子
をりとりてはらりとおもきすすきかな 飯田蛇笏
春風や闘志いだきて丘に立つ 高浜虚子
万緑の中や吾子の歯は生え初むる 中村草田男
赤蜻蛉筑波に雲もなかりけり 正岡子規
冬菊のまとふはおのがひかりのみ 水原秋桜子
分け入っても分け入っても青い山 種田山頭火

どの子にも涼しく風の吹く日かな 飯田龍太
いくたびも雪の深さを尋ねけり 正岡子規
跳び箱の突き手 一瞬冬が来る 友岡子郷
分け入っても分け入っても青い山 種田山頭火
赤い椿白い椿落ちにけり 河東碧梧桐
バスを待ち大路の春をうたがはず 石田破郷
萬緑の中や吾子の歯は生え初むる 中村草田男
飛び込みのもう真っ白な泡の中 神野紗希
くろがねの秋の風鈴に鳴りにけり 飯田蛇笏
金剛の露ひとつぶや石の上 川端茅舎
冬菊のまとふはおのがひかりのみ 水原秋桜子
流れ行く大根の葉の早さかな 高浜虚子
咳をしても一人 尾崎放哉
古池や蛙飛び込む水の音 松尾芭蕉

斧入れて香におどろくや冬木立 与謝蕪村
桐一葉日当りながら落ちにけり 高浜虚子
秋つばめ包のひとつに赤ん坊 黒田杏子
ぬうぬうと秋かき混ぜる観覧車 藤本敏史
林道の朽ちし廃バス額の花 村上健志
囀りをこぼさじと抱く大樹かな 星野立子
菜の花がしあはせさうに黄色して 細身綾子
谺して山ホトトギスほしいまま 杉田久女
万緑の中や吾子の歯は生え初むる 中村草田男
芋の露連山影を正しうす 飯田蛇笏
星空へ店より林檎あふれをり 橋本多佳子
いくたびも雪の深さを尋ねけり 正岡子規
小春日や石を噛み入る赤蜻蛉 村上鬼城
分け入つても分け入つても青い山 種田山頭火
入れものがない両手で受ける 尾崎放哉

※他の教科書の俳句を読む
教科書の俳句 中学高校の教材に掲載された有名な俳句一覧 解説と鑑賞


渡り鳥みるみるわれの小さくなり 上田五千石
おおかみに蛍が一つ付いていた 金子兜太
ずぶぬれて犬ころ 住宅顕信
火焔土器よりつぎつぎと揚羽かな 堀本裕樹
夏草やベースボールの人遠し 正岡子規
春の浜大いなる輪が画いてある 高浜虚子
木の葉ふりやまずいぐないそぐなよ 加藤楸邨
秋草にまろべば空も海に似る 木下夕爾
蛍獲て少年の指みどりなり 山口誓子
万緑の中や吾子の歯は生え初むる 中村草田男
卒業の兄と来ている堤かな 芝不器男
ものの種にぎればいのちひしめける 日野草城
蝌蚪に打つ小石天変地異となる 野見山朱鳥
泥鰌浮いて鯰も居るというて沈む 永井耕衣
この道しかない春の雪降る 種田山頭火
一日物云はず蝶の影さす 尾崎放哉
戦争が廊下の奥にたってゐた 渡辺白泉
かぶとむし地球を損なわずにあるく 宇田喜代子
よし分かった君はつくつく法師である 池田澄子

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